七つの魔剣が支配するVI (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 217
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049132557

作品紹介・あらすじ

エンリコの失踪はキンバリーに衝撃をもたらした。二年連続の異常事態に教師陣も犯人捜しへと動き始め、ついには学校長自らの尋問が生徒へと及ぶことに。
不穏な情勢下で近付く統括選挙の時期。後継者を決めあぐねるゴッドフレイ陣営の前に、因縁の対抗勢力が立ち塞がる。
そんな中、人生を懸けて箒競技のタイム更新に挑むアシュベリーは、大きな壁にぶつかり苦しんでいた。彼女の助けになろうとするナナオだが、ふたりの華々しい活躍は選挙と無縁でいられず──。
一方でオリバーたちの前には、転校生の少年・ユーリィが現れる。軽いノリとは裏腹に高い戦闘能力を持ち、楽しげに校内を探って回る彼の目的とは──。

感想・レビュー・書評

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  • うわあ、これは泣く、泣くだろう!
    なんちゅうお話を綴ってくれたんや、ほんまに。
    感動で言葉がおかしくなったけど、いやあ、これはすごいわ。
    前半は不調に陥り苦しむオリバーを仲間のみんなが助け合う姿に、後半はアシュベリーの圧巻の箒競争に、何度泣かされた事か。
    中でもいつもナナオの真摯な態度と言葉が胸に刺さった。
    ・友の身をを案じて付き添った。ただそれだけにござる。
    ・むしろ強くなってござる。
    ・仮令天地が覆ろうとそれは決して貴殿を裏切らぬ。
    ・泣きやるなオリバー…どうか泣きやるな。
    ・拙者にはでき申さぬ。そのような涙を前にして木偶のようにただ見ていることなど。
    ・オリバーと一緒にいたくござる。
    ・ひとつ、大事なお話がござる。拙者と共に会いに行かれぬか。
    ・どうか今一度校舎へ足を運ばれよ。貴殿が愛する、ひとりの箒乗りのために。
    ・どうか良き旅を。
    これらの言葉の数々が彼女の掛け値無しの心情と真心でこちらの胸にも真っ直ぐに刺さってくる。良いなあ、すごく良い。
    ラストの箒競技のタイムアタックの展開と結果、そしてその後のアシュベリーとモーガンの結末が誇らしく切なくて悲しくてそれでいて愛おしい。
    うん、泣くなこれ、泣くでしょうよ。
    サイコーだった。

  • 今回はオリバーの復調までにナナオがオリバーにたくさん絡んできて、テレサも可愛らしく甘えたりしてデレ好きとしては良かったです。シェラは前回頑張ったから、一回休みな感じ。一度敵として戦った人が仲間っぽくなるのは、面白いお話の定番ですね。どうしても復讐ものな上、本人は殺しを嫌っているので暗くなりがちなお話なのが難点です。あと、死んだり、子どもを作ったりするのが日常な世界のため、過度な性的表現がポロポロ出てくるので、学校図書館として望ましくないのが難。
    この巻は、エンリコへの復讐を果たしたオリバーが、学園上げての容疑者探しにハラハラし、魂魄融合の後遺症に悩んだりしながら、アシュベリーとモーガンが離れているのとアシュベリーの本調子ではないのの関連性とか解決しつつ、容疑者探しのドキドキが複線貼られて続く。

  • 信頼関係や夢を追い続ける事などの描写が魅力的で面白かった。

  • サブキャラのエピソードを巻のメインにするのはつまらない
    構成の分量配分を考え直したほうがよいのではないか
    あくまで主軸はオリバーとナナオであろう

  • ちょいエロ方面に走り始めた感あり。
    そしてヒロインのヒロイン力すさまじ。
    学院側が本気に調査開始ということでこれから
    追い詰められていくのかなぁ、という展開。
    そろそろ8本目の魔剣をもういちど見たいものだが。

  • ナナオとオリバーがらぶらぶでたいへん美味しかったんだけど、物語の序盤で『殺し合う宿命』とか、そんなようなこと書いてなかったかしら? ニュアンス覚えていないけど! 前作のヤトリのことがあるから、この作者何をしても驚かんぜよ……。
    ってか、ラストの強烈なエピソードにびっくりだわ。全速力でぶっ飛ばしてんな。

    あ、早く二人はくっついて欲しいです。(作文)

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著者プロフィール

2010年に「神と奴隷の誕生構文」(電撃文庫)でデビュー。「スメラギガタリ」シリーズ(メディアワークス文庫)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」シリーズ(電撃文庫)を刊行。

「2023年 『七つの魔剣が支配するXII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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