作りたい女と食べたい女 1 (it COMICS)

  • KADOKAWA
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049136517

作品紹介・あらすじ

■コミックス描き下ろし特別短編7Pを収録!■

ひとり暮らしで少食だし、作ったところで食べきれない。
でも、本当はもっと作りたい! 

料理が大好きな野本さんは、そんな想いと職場のストレスから、
うっかり一人で食べきれないほどご飯を作ってしまう。

そんなとき、お隣のお隣に住む春日さんのことを思い出して
勇気を出して夕食に誘ってみると…?

感想・レビュー・書評

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  • たくさん料理を作りたくても、自分ではあまり食べられないため我慢していた野本さんと、美味しいものを食べることを楽しむ春日さん、近所に住む二人が一緒に食事をするようになる。

    従来型の女性観を周りから押しつけられることに違和感を感じていた2人が、お互いに気を遣いながらも次第に距離を縮めていく。大人になってからでも、そんな友だちに出会えるんだな、と少し元気をもらえる。
    出てくる料理にも惹かれる。

  • 『作りたい女と食べたい女』の連載を追うべき理由 今この時だから描ける表現とは?|Real Sound|リアルサウンド ブック
    https://realsound.jp/book/2022/01/post-949938.html

    "食マンガ界の異端児"!? 上半期、女性に圧倒的共感を呼んだ『作りたい女と食べたい女』第1巻 6月15日(火)発売|株式会社KADOKAWAのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008595.000007006.html

    【推しコミック】グルメマンガで描く、女性の生きづらさ 『作りたい女と食べたい女 1』 | BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/topics/2021/06/19015400.html

    作りたい女と食べたい女 - レタスクラブ
    https://www.lettuceclub.net/news/serial/11709/

    「作りたい女と食べたい女 1」 ゆざき さかおみ[it COMICS] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322010000636/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー | CINRA
      https://www.cinra.n...
      『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー | CINRA
      https://www.cinra.net/article/202205-tsukutabe_htrmmcl
      2022/05/11
  • 『死神を食べた少女』『おいしいごはんが食べられますように』と食べることを題材にした、グルメではないストーリー、ラノベと小説を立て続けで読んだので、さらに漫画も加えてみる。この3つの作品群、なんか根っこのところで妙に繋がるというか(主観)。美味しいものに情熱があって、わざわざ並んだり、長距離移動したり、高額費やしたり、いろんなコストをかける”価値”を見出す人もいれば、食い物は自分の体を維持する程度でええと思っている人もおるし、ほどよく中庸に食べる人もおれば、フィジカルやメンタルの不具合で食べるのが苦手な人もおる。食べることや、生きること、結婚なども、その時代のその限定地域の”普通”とか”一般”とかを押し付けられる傾向というか、圧がすごい中で、なんかオカシイと思えるようになった女性の漫画が本作である。とてもニッポン的。去年年末、N**で実写化してたらしく、漫画ランキングに登場していたし、本屋でも平積みポップ付きで推されていた。
     1巻は作りまくりたい野本さんと、食べまくりたい春日さんが出会い、関係を構築していく。春日さんの食べっぷりが非常に気持ち良い。なんか、優しくて良い。

  • 野本さんと春日さんが料理を通じて丁寧に対話を重ねながら距離を縮めていく姿に時に和み、時に目の奥に熱を感じるほど心を躍らせながら読んだ。
    何よりエンタメに徹したありがち描写
    (胸がスカっとするような一発逆転、ファンタジっクなスクリーントーンや効果音、食べる時に頬を赤らめ「ん〜っ♡」みたいな声をあげるオーバーリアクション等々)をしないところや、毎話女性が現実の社会でどんな立場にいるか・どんな扱いを受けるか・どんな事に気を使うかを自然と組み込むところ、二人の部屋や服装・持ち物などの細部から、フィクションと現実を地続きにする誠実さが快い。
    今後、二人を取り巻く環境や生い立ちが分かるにしたがって更に物語に厚みが増すと期待してやまない。  

  • webで全て読んで、これは手元に置きたいと購入。
    最初に読んだ時は一気読みだったのだけど、最近の更新で進展しつつあるのを見ているのもあって、二人の距離が少しずつ縮まっていくのにドキドキで胸がいっぱいになり、1話ずつ間を空けて読んだ。
    大好きだよー!
    二人それぞれの人間性も、ご飯と食事する姿も、二人の関係性もとても丁寧に描かれていて、すごくいい。
    その中に、女であることにまつわるものも自然に織り込まれていて、ああそうか、あの時モヤモヤしたのは私が狭量だからじゃないのかとか、あの時やあの時、私は怒ったり悲しんだりしてよかったのかと、捉え直すことができる。
    帯にシスターフッドと書かれているのだけど、私はそれは野本さんと春日さんと私(とたくさんの私のような女たち)のシスターフッドなのだと思っている。
    描き下ろしも良かった!
    2巻が出るのが楽しみ!

  • いいなぁあ!!ご飯を一緒に美味しいねって食べられる相手がいるって、本当に素敵。春日さんの「多分 ひとりで作っても同じくらいおいしかった でも作ってみようとは思わなかった」がすごく好き。
    あと、ご飯を口にいれて頬を赤らめて「はふぅ…♡」とか言う描写がないところがとても良い。すごく「ご飯を!食べています!」って感じで。

  • 作中に出てくる野本さんの感情のモヤつきにとても共感する。

    そのモヤつきの発散方法や気持ちの切り替え方が読んでいてとても好きだし、春日さんとのやり取りが読んでいてこちらも穏やかになれるお話。

  • 美味しそうな料理とお互いへの慎重な思いやりを忘れない二人が見ていて心地いい漫画です。
    女性の生きづらさもちょこちょこ描かれていて共感できるけど、それが主題じゃないところがいい。

  • ウェブの掲載からコミックになるのを楽しみにしてました!!
    ご飯を作る方も食べる方も幸せになれる!!
    自分の作ったご飯を美味しく食べてもらえると嬉しくなるよね。とそんな気分が共有できるお話でした。

  • すごく良かった。「ただ料理が好きなだけなのにそれを言うと男性から無意味なジャッジを受ける女」と「女だから故、ご飯を少なく盛られてしまう女」というアンコンシャスバイアスを描いた作品。ただ楽しいことしたいだけでしょう。

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著者プロフィール

漫画家。主な著作に『はいらなくても、いいじゃないか』(B.PilzCOMICS)、『深夜0時に腹が鳴り』 (シャルルコミックス)、『フランシス・ベーコンの恋愛脳』 (キュンBLコミック)などがある。現在ComicWalker(COMIC it)で『作りたい女と食べたい女』連載中。

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