いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂3 鳳凰堂の紫の上 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2021年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049137507
作品紹介・あらすじ
白い沫雪がちらつき、町を彩る赤に薄化粧を施す元旦の浅草。美しい着物姿の葵を前に、栗田の心臓は早鐘を打っていた。それもそのはず、この日は赤坂鳳凰堂社長とその妻――葵の両親と初めて顔を合わせる初詣の約束があったのだ。
葵に対する純粋な想いとは裏腹に、父からの一言に引け目を感じてしまう栗田。やがて葵との間に大きな溝が生まれてしまい……。
にぎやかな新春の浅草に浮かび上がる光と影。さて、今回の騒動はいかに?
時を重ねて味わいを増す、恋と和菓子の物語。
感想・レビュー・書評
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【収録作品】あんこ巻き/おしるこ/文人と和菓子/芋菓子
前作が不穏でもういいかなと思ったのだが、気づいたら続編が3冊も出ていた。粗筋を見て手に取ったのは正解。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
葵さんのご両親ともお会いして出足好調に見えたけど、一気に急降下。
葵さんとの仲も珍しく不安定に・・・
だけど、お母様が応援してくれてるみたいで良かった。
そのお母様の若い頃の話も含まれつつ、和菓子職人の勝ち抜き戦が行われようとする・・・ -
2021年3月メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。通算8作目。次作へのつなぎ的な話に始終した、あまりふるわない回。タイトルもふるいません。次巻が楽しみです。
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今回は以前のシリーズに戻ったかのような連作短編で、裏で何やらきな臭いものが動いているのも気になります。
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うん、まぁ・・・色々と災難だね。
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栗田が葵と葵の両親と初詣に行き初めて顔を合わせる。この両親だから葵が生まれたんだなと思った。続きを読むのが楽しみ。
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「あんこ巻き」
遅めの昼食を食べようと。
知り得た日時に訪れれば何が起きるのか分かっていたからこそ教えたのだろうが、何処で知ったのだろ。
何が何でも出場してほしいのだろうが、手札として用意した者は何の関係があるのだろ。
「おしるこ」
想い出の味を食べたくて。
始めから答えは出ていたにも関わらず、別れる寸前まで隠し続け最後に告げるのは残酷過ぎやしないか。
探し出すために必死だったのは分かるが、演技とはいえお店に迷惑をかけ過ぎだったろ。
「文人と和菓子」
届けられる謎のはがきは。
過去の出来事だけでなく再会して現状を知ったからこそ、どうにかしたいと考え届けていたのだろうな。
話し合いの場すら設けることが出来ず、出会っても会話出来なければ解決しないだろう。
「芋菓子」
昔話から得られたヒント。
不安を取り除いてあげたい気持ちは分からなくはないが、子供ではないのだから口をだすのは無粋だろ。
名前や少ない情報から、相手の納得するものを創るのは職人の腕の見せどころだろうな。 -
「そろそろ聞いてくれてもいいかなと思って――僕の御用」
今まで良彦の御用人任務に、何度も力を貸してきた大国主神。その彼が、ある日良彦に無理矢理依頼した御用(仮)とは――温泉巡りに食べ歩き!? しかしその裏には、大国主神の隠された想いがあって……。
浅葉なつ書き下ろし特別エピソード「大国主神の願いごと」を収録した、ドラマCD付き特装版! -
あんこ巻き、おしるこ、文人と和菓子、芋菓子
黍団子を入れたおしるこに興味が出た。クイズが面白かった文人と和菓子の後葵と栗田は怒涛の展開。謎も秘めて次巻のコンテストが楽しみだ。 -
元旦の浅草。栗田は初詣で葵の両親と初めて
顔を合わせる。葵に対する純粋な想いとは裏腹に、
父からの一言に引け目を感じてしまう栗田。
やがて葵との間に大きな溝が生まれてしまい…。