- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049138016
作品紹介・あらすじ
ツーリングの名所を走る1台のオフロードバイク。
箱根で富士山を眺め、横浜ベイブリッジで釣りをして、
有明の東京ビッグサイトへ向かう。
2人の少女がタンデムでバイク旅を楽しんでいるように見えるが
周囲の景観はひどく荒れ果てていて――。
誰もいない終末世界を2人の少女がバイクでトコトコ駆け回る
異色のツーリングコミックがここに開幕!
世界が終わってもバイク旅は終わらない。
感想・レビュー・書評
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セローが急ブレーキかけた時、「キュカカッ」って音立てて、ロック気味にタイヤ滑らせるのがすっごい好き。
…明らかのそこがメインじゃないんだけども(苦笑
人っ子一人いない終末を、少女2人がバイクでツーリングする話。
文明の明かりが無い世界は暗闇と静寂に満ちていて……と言いたいところですが、意外と明るく賑やかな感じ。
主人公、ヨーコとアイリがのんびり楽し気に旅をしているからでしょうか。それとも、カモメや猪、魚といった動物や、風や波といった人以外の息遣いが満ち満ちているから?
それは見覚えがあるけれど、私が知っている世界とは決定的に違うもので…どうしようもない空虚感を覚えずにはいられません。
女の子たちの可愛さに胡麻化されそうになりますが、世界は結構容赦がありません。
文明の残り香は暴走し、自然は牙を剥き…静かに放射線量は危険域。
それでも、ただ「知らないものに出会いたい」という好奇心だけでアクセルを開けれるヨーコ達の純粋さが単純に心地良いのです。
あと、兎に角描写が凄い。
遠くない未来の人がいない世界、としてのリアリティ。
崩れたビル、錆びた橋脚、緑に呑まれた道路…。
と言った、風景もさることながら、セローの挙動やヨーコたちの動き、表情の目まぐるしさが事細かに描かれていて、それが生命力、終末世界を生き抜く説得力のように感じられるのです。
セローで走る二人の髪や服のすそがなびいてるとことか素晴らしいと思いますね。
あと、アイリのプラズマ発射シーケンスがシンプルにかっこいい。
この辺、男の子大好き要素ですね。
…きっと、世界はこのまま終わるのだろうけれど、きっと、それでも楽しく生きていける、って思える話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人類が滅んだ日本でヨーコとアイリの少女二人がバイク二人乗りで旅をする漫画。超高層ビルに対して「お墓みたい」との感想を抱く。観光客ばかりの場所への旅行は疲れる。人間がいないとのびのびできる。
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わたしの六月はゾンビ月間。
終末の文字に反応してゾンビ物の可能性で手を出してしまったが、よくよく考えればゾンビ以外の終末も沢山あるわけで。
ゾンビではなかった。
人類が限りなく滅亡めいた世界の中、少女たちが電動バイクで旅をする。
廃墟と化し海面の上昇した日本を走り回る。
何か災厄があり、シェルターに避難していた少女たちがそとに出たらこんな状況だったと言うことらしい。
災厄の理由はまだ明かされていないが、その辺りも絡めながら進展してゆくのだろう。
箱根 横浜・横須賀 ビッグサイト
廃墟廃屋から食料を漁り、補充しつつ先を行く。
文法的には、ゾンビの居ないゾンビ物ともいえるかもしれない。
さし当たって、外敵の少ない旅であり、旅そのものに緊張感を持たせる構造ではない。
色々巡って、手がかりをさぐり、何かを見つけていく物語なんだろう。
彼女たち以前に、食料を漁った人たちがいるようなので、滅亡はしていないようだけど、彼女たち以外に元気な人たちとは出会わない旅な気がしなくもない。
終末な世界を、人とのふれあいなしに旅をする。
ある意味究極の理想世界。
そんな旅を長く読み続けたい。 -
■書名
書名:終末ツーリング 1
著者:さいとー 栄 (著)
■感想
『少女終末旅行』と同じように人類が滅んだ後の世界を旅する話し
です。少女と違うのは、現実の世界を旅していることですかね。
絵の書き込みもすごいですし、しっかり考えて滅ぼしている感じを
出していると思います。
バイクで箱根、ビッグサイト、ゆりかもめなどを旅します。
なかなか面白いです。
個人的にですが、滅んだ理由とかも描こうとしている感じですが、
正直そこら辺はいらないので、自由に世界を旅する物語にしてほしい
かな?
次の巻で、物語の方向性が見れる気がします。
一番勘弁して欲しいのは、生き残っている人間の戦いを描くことかな?
くだらない以外の何物でもないので、そういうのはいらないです。
楽しく、過去の人間の感情に寄り添う物語を期待しています。 -
正直表紙がちょっと地味すぎると思うんだ。
主人公のように、もっと明るくて活発な感じの表紙が良いな~ と思いました。
絵柄がとても好き!