- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049140033
作品紹介・あらすじ
打ち捨てられた車が道路をふさいでも
バイクならどこまでも行ける――。
2人の少女が誰もいない朽ち果てた世界を
セローで駆け回る話題作、待望の第2巻!
ヨーコとアイリの2人は
秋葉原を探索したあと、海ほたるに向かう。
東京湾アクアラインの川崎側の入口が水没しているため
千葉の流山方面を大きく迂回しながら
木更津側の入口を目指すのだが……。
感想・レビュー・書評
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あっ、これ良い。良いんでは?
実はこの作品の存在を知らなくて、いきなり2巻から買ってるんですが、思いの外ツボ。
最近流行りの終末世界もの。
恐らく、人類滅亡からそう遠くない未来。
具体的には建物はまだ輪郭を残し、しかし緑の浸食は始まっている光景が広がっている世界を、2人の女の子がバイク(セロー)で旅する物語…のはずです。
まず絵が好きなんですけど、線の強弱、細かい動き(人だけじゃなく、風や埃なども含めて)がきっちり捉えられてるのが素晴らしい。
特に、人がいなくなった街がどうなるか、と考えた時、普通に他の動物が台頭していると考え、見慣れた光景に異なる生態系が生まれている描写が、何ともリアルだなぁと思えます。
そしてそこで生きる動物たち、自然の表現に説得力があるので、「ちょっと隣の異世界」といった感慨がある、と。
個人的に旅、特にツーリングには惹かれるものがあるのですが、更にヨーコの好奇心や感受性を通して見るとより魅力的なものに。
…無用のトラブル引き起こしてるだけ、という気がしなくもないですが(苦笑
バイク(セロー)のメンテナンスや機動性、サバイバルの知識などを知れる、というのも一つの魅力ですね。
寂しさと諦めが満たす終末の世界を、明るく前向きに楽しんでるヨーコとアイリの旅路、
これは続きが楽しみです。
……っていうか、その前に1巻を手に入れなきゃ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間のいなくなった日本を、女の子たちがオフロードバイクで旅をする。
ずっとシェルターで暮らしてきて、外の世界から送られてきたお姉ちゃんからの旅の記録をなぞって、人を探しつつ探索を続ける作品の第2巻。
今巻は、秋葉原だったり、ウミホタルだったり。
女の子ふたりでの行動な作品ではあるが、全裸で走り回ったりシーンは(あってもおかしくない気もしないでもないが)無い。
他者がいなくとも、慎ましいのは良いことです。
謎を追いかけるより、世界を旅すること自体が優先されている段階な印象。
これから、バイクの整備など現実的な視点を経て、謎に迫っていくのでしょう。
終末世界での日常作品。
お気楽すぎず、殺伐すぎず、アクションあり、のんびりアリのいい塩梅。 -
見た事あるけど、見た事無い世界を旅する2人。
人が居ない世界は大変そうだけど、楽しい事もあって何かうらやましい。