わたし、二番目の彼女でいいから。3 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 87
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049142327

作品紹介・あらすじ

橘さんと早坂さんが俺を共有する。「一番」になれなかった方が傷つく以上、それは当然の試みだ。歪で、刺激的で、甘美な延命措置。そんな関係はやがて軋みを上げ始め……僕たちはどんどん深みに堕ちていく。

感想・レビュー・書評

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  • 橘さん、早坂さんと桐島の三角関係における「共有する」という不可思議な新概念を描いた本巻。
    ヒロインsがお互いの武器を用い、モラルもへったくれも無く桐島に迫る、ドロッドロな展開が素晴らしい作品でした。
    浜波の可愛さも光ってたなぁ(棒)。
    白い粉やらラブホやら、既刊以上の不道徳さを醸し出した、電撃文庫の限界に挑戦する描写には、正直ヤバイとしか言えないです。これは、他の作品では味わえない。
    次巻でもこのまま突き進んで欲しいと思うと共に、作者自らハードルを上げた、真・恋愛ノートによるゲームプレイも期待しています。。。

  • 泥沼の様相を呈した三人の関係は、早坂さんと橘さんが桐島を共有するという新境地へ。主導権は彼女二人で桐島は絶対服従というところに面白さがあるなと思いました。しかし、二人の言動は最早壊れに壊れていて、特に早坂さんは追い詰められすぎていてもう見ていられないレベル。結局のところ桐島の主張は言い訳でしかなく、浜波さんの言うようにまさにクズ。このままズルズルと決められない展開よりも、次回または次々回でバサッと決着を付けた方が本作品にとって良いのではないかなあ…。もちろん続きが気になるので最後まで追いかけますよ。

  • 柳先輩が気の毒だな。それでも契約を盾にせず、それどころか婚約を解消することで、立場をリセットしたというのはなんだか切ない。
    橘さんも早坂さんも司郎もみんないつのまにか歪んでしまった(元々なのか?)。
    橘さんと一線を越え、答えが出たかと思いきや、ペナルティに抵触したために早坂さんからの「別れてよ」宣言。ハッピーエンドにはならないとは思うが、どんな結末になるんだろう。

  • 2巻までは二番目彼女は超が付くほど不純だとか思ってたけど、もうそういうレベルの話じゃなくなっていましたね…


    物語にどっぷり浸かることが出来るので二番目彼女はほんと面白いです!

  • 【この歪な恋が少しでも長続きするよう、奈落の深みへと堕ちてく】

    司郎を共有する事で関係維持を計る橘さん達の危うい恋の物語。

    心が弱いからこそ相手に依存し、一緒に壊れて欲しいと願う彼女らを受け止める司郎。
    あかねとひかりとで、彼をシェアする事で、少しでもこの歪な恋が長続きするように藻掻く。
    行き先は破滅が確約されたエンドロールだと言うのに。
    線路の先の無い特急列車に乗ったように、軋みを上げて堕ちていく。

    彼の二番目で甘んじていた恋のレースがいつしか一番でしか満たせない感情が溢れ出し、愛情表現に歯止めがきかなくなるのだ。

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著者プロフィール

第24回電撃小説大賞で《金賞》を受賞し、デビュー。

「2023年 『わたし、二番目の彼女でいいから。6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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