幽霊と探偵 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 147
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049143614

作品紹介・あらすじ

 元刑事の探偵・巻矢健太郎には、幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に現れた。以来、悩みを抱える依頼人に取り憑き、事務所に連れてくるようになる。
 部屋から忽然と姿を消した歩けないはずの父を捜す男性。神社に現れる少女の幽霊に会いたがる女子大生。人香が持ち込むやっかいな問題を片付けながら、巻矢は人香失踪の真相を探るのだが……!?
『探偵・日暮旅人』シリーズ著者が贈る、心優しき幽霊と苦労性の探偵の、心温まる謎解きミステリ!


―登場人物紹介―

◆巻矢健太郎(まきやけんたろう)
刑事を辞め、探偵として元同僚・人香失踪の謎を追っている。ぶっきらぼうながら面倒見が良く、幽霊になった人香に振り回される苦労人。

◆月島人香(つきしまひとか)
巻矢の元同僚で心優しき美青年。突然行方不明になり幽霊となって現れた。失踪時の記憶はない。依頼人に取り憑き、探偵事務所に厄介な問題を持ち込む。

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】第一話 失踪と車椅子/第二話 階段と沈黙/第三話 功と罰/第四話 空き巣とバナナ/第五話 幽霊と探偵

    ゆるふわ(癒やし系という意味ではなく)幽霊ミステリー。元刑事設定の便利さ。怪しげな裏世界をチラ見せし、幽霊の死因は不明のまま……次巻へ? 

  • 期待しすぎたのかあまり面白くなかった。
    死人の出ない日常謎解き系があまり好きでないのもあるけど、巻矢と人香にそこまで強い繋がりを感じなかったのもあるかも。人香がいなくなった原因や経緯は知りたいけど続編を読む気はしない。個人的に人香は生霊で帰ってくると思ってる。

  • 最後の謎解きが特に印象的。
    じわじわと真相に近づいていくのが、ぞわぞわしたというか。
    一方で偽名を使った少年を炙り出すためのやり方が、なかなかえげつなかったのも印象的だった。
    使えるものは幽霊でも使う。

    頼まれれば「即日スピード解決」な探偵と幽霊のバディもの。
    一番の謎は、幽霊となった人香の死因と遺体の場所。
    結局今回はこの謎は解決とはならないが、クライマックスに相応しい謎解きは用意されている。
    (冒頭に書いた最後の謎解き)
    シリーズが続くのであれば、本文にもあった通り、この最大の謎が解決したときが終了になりそう。

    実のところ自分は「生き霊」説を半ば本気で推しながら読んだのだが、警察関係者が見つけられてないしなあ。
    ないのかなあ。

  •  元刑事の探偵・巻矢健太郎には幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に幽霊として現れた。以来、悩みを抱える人に憑依し、事務所に連れてくるが…

     人香の飄々としたキャラと、堅物な巻矢のキャラが正反対だけどウマがあっていて良いコンビでした。
     幽霊とコンビを組むのも中々ないパターンですが、探偵としてはとても力強いパートナーですね。
     
     結局人香がどうして幽霊になったのかは判明していませんが、生霊ではなさそうなのが残念でした。
     シリーズ化希望です!

  • 面白かった。続編希望

  • 幽霊と探偵のバディものって設定がまず好き。
    しかも、その幽霊がいけめんでちょっと風変わり。
    悩みを抱えた人を探偵事務所に誘導するなんて、面白すぎる。
    人香と巻矢の掛け合いが楽しい。
    巻矢が、振り回されて文句を言いつつも人香を思いやってるんだよね。
    最初の事件、妻に父の介護を任せっぱなしの依頼人飯山にいらっとしたんだけど、結末にほっとした。よかったね。
    最後まで人香の正体に気付かなかった少女、気付かなくてよかったねw
    偽名を使った中学生、親との関係も変わっていくかな。
    人香が幽霊になった謎、どうなるのかな。
    続編を期待。

  •  元刑事の探偵・巻矢健太郎には、幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に現れた。以来、悩みを抱える依頼人に取り憑き、事務所に連れてくるようになる。
     部屋から忽然と姿を消した歩けないはずの父を捜す男性。神社に現れる少女の幽霊に会いたがる女子大生。人香が持ち込むやっかいな問題を片付けながら、巻矢は人香失踪の真相を探るのだが……!?
    『探偵・日暮旅人』シリーズ著者が贈る、心優しき幽霊と苦労性の探偵の、心温まる謎解きミステリ!

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著者プロフィール

福岡県出身。2008年に第15回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに!』で電撃文庫よりデビュー。他の著作には、TVドラマ化された『探偵・日暮旅人』シリーズ、『天保院京花の葬送』シリーズ(共にメディアワークス文庫)などがある。

「2023年 『幽霊と探偵2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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