- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052034336
感想・レビュー・書評
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おじいちゃんの古い本から出てきた黄色い毛糸玉みたいなヘンな生きモノ。ウーロン茶を飲み、カップヌードルを食べたりも。おじいちゃんは、伝説の動物、麒麟だというのだけれど…。
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おじいちゃんの古ーい本の上に乗っかっていた、茶色い毛糸玉は、
ケンが手のひらに乗せたら、じわーっとおしっこをした。
キィキィ鳴くので、お腹がすいてるのかと思って、カップめんをあげたら、
モリモリ食べて、そして吐いちゃった。
毛糸玉は、さささっと走って、直角に曲がって、テーブルの足にぶつかって
気絶した。
おじいちゃんは毛糸玉のことを、中国の聖なるケモノ「麒麟」だと言う。
そしておじいちゃんは、麒麟らしきケモノを飼う気まんまんだ。
迷子の犬でもなかったから、飼うことになったけれど、おじいちゃんは
かわいがるだけで、世話をするのはケンの仕事になった。
犬でもなさそうな不思議な生きものに、キリンと名付けてしつけを始めたが、
なかなかおぼえの悪い、やっかいなやつだった。
おじいちゃんが一泊旅行に出かけることになって、昼間キリンの世話をする
人がいなくなってしまう。
ケンは、キリンを置いて行こうとしたけど、まとわりついてどうしようも
なかったので、こっそりランドセルに入れて学校に連れて行くことにした。
うまく隠しとおせるはずもなく、おしゃべりな女子に見つかってしまった。 -
ある日、おじいちゃんの古い本の間から出てきた黄色い毛糸玉…と思ったら、どうも生き物らしい。おしっこしたり、ラーメン食べたり、急に走り出したかと思うと直角に曲がったり。おじいちゃんによると、こいつはどうも伝説の動物麒麟のこどもらしい。その日からこの奇妙な動物との生活が始まったんだ。
麒麟も盲導犬みたいに育てるのね。ラストで伝説の生きものらしいことをするのがちょっとカッコいいです。 -
おじいちゃんの書庫でみつけた黄色い毛玉。
もそっと動いてキィキィ鳴く。
この謎の生き物は一体―?
「ぼく」が小4のわりに大人びてる、というよりじじくさくて、でもそこが「キリン」にぴったりな感じで、よかったです。
ガキ大将っぽい仙太郎との関係も、男の子っぽい友情の匂いがして、イイですね。
花形先生の描く「友だち」は、いつも絶妙にリアルでステキです。