脇役ロマンス (名作転生)

  • 学研プラス
3.25
  • (1)
  • (6)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 110
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052046391

作品紹介・あらすじ

――――だれもが知っている話を、だれも知らないかたちで。 ロミオとジュリエット、竹取物語、シンデレラ、寿限無、人魚姫・・・・・・。有名な物語たちが新しく生まれ変わる、奇想天外二次創作型短編小説集、第二弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どの物語も趣向が凝らしてあり面白かったです。
    竹取ではおじいちゃーん!と心の中で叫び通し。
    ロミジュリでは、ロザラインって何処にいたっけ?と原作捲ってベンヴォーリオとの会話シーンに会話の中にのみ出てくる令嬢と確認。青年が誰を待っているのかはすぐにピンときてしまったけど、良い締めでした。
    羅生門。羅生門ってなんだっけ!?と読み終えてもパニック状態(笑) 面白い。
    人魚姫、まさかの……うん、魚類なら仕方ないよね。
    シンデレラは、オンノベでもよく題材にされているし、1番アクのない展開でした。
    寿限無をどう持ってくるのかと思ったら、冒頭で「!」 そうくるか!
    オチでまた「!」 やられた!
    名付けって細心の注意を払って欲しいものだけど、父親のとんでも感覚には勝てないですね。

  • パロディかと思って読んだら、違いました
    まさに「転生」がぴったり
    話も短いので朝読にも最適!
    ただ、これって、元ネタをしらないでもわかるのかな…?

  • 『竹取物語』→『フライ・ミー・ザ・ムーン』小島水青
     竹取の翁はもう一度姫と会いたかった
     ☆手に入れたものを手放す勇気。

    『ロミオとジュリエット』→『ロザラインの憂鬱』小松原宏子
     ロミオの元・恋人として名前しか作中に出てこなかったロザライン。
     ☆最後のシーンが最高にかっこよかった。

    『羅生門』→『カーニバル・ゲート』北野勇作
     壊れたロボットが集まる場所に部品をあさりロボットの息の根を止める少女がいた。
     ☆SF映画のオープニングだ。続きをスクリーンで見たい。

    『人魚姫』→『人魚に恋して』こざきゆう
     幼い頃に父と見た人魚に再びあったとき、恋に落ちた。
     ☆なんともいえない後味。

    『シンデレラ』→『シンデレラの姉』森奈津子
     妹に辛く当たる母も、それを受け入れる妹も、何より自分が嫌いだった。
     ☆誰よりも軽やかに旅立つ。

    『寿限無』→『ぼくの名は』粟生こずえ
     ぼくの名前は亜阿だ。改名することがぼくの夢だ。
     ☆や、悪気が無いは免罪符にならへんで、父ちゃん。

  • 2020.01.18

  • アレンジが絶妙です。

  • 平成31年2月の特集「アンソロジーを読もう!」

  • 2017.9.25読了

  • 悪役のほうは元ネタが都市伝説だったりしたけど、こちらは正統派の古典や童話や昔話。主役でもなく悪役でもない脇役こそ転生しがいがあるらしい。竹取物語、人魚姫、シンデレラ、ロミジュリ、羅生門、寿限無、どれも面白かった。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

作家。1970年、埼玉県生まれ。作品に、『をちこちさんとわたし』(中央公論新社)、「恐怖通信 鳥肌ゾーン」シリーズ(東雅夫編・監修、ポプラ社)など。

「2017年 『脇役ロマンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小島水青の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×