作品紹介・あらすじ
フィリップ#トルシエというフランス人が日本代表の監督に就任して以来、監督と選手たちの間には、さまざまな問題が巻き起こった。そしてそれらはすべて、ワールドカップという共通の目的が原因だった-。トルシエ監督と日本代表選手の戦いの記録を克明に綴ったこの本はワールドカップでの日本の活躍を予感させてくれるものである。
感想・レビュー・書評
絞り込み
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日韓W杯前1年間の、日本代表の軌跡。
切り取られた“1年間”がどうにも中途半端なため(フランス大会後の4年間とか、日韓大会終了までを追う、とかの区切り良さが欲しいところ)、作品としての価値はあまり感じられないが、総じて面白く読み進められた。
この筆者、トルシエ監督が大嫌いらしい(笑)。
そして、彼の筆を信じるならば、当時の他のマスコミも概ね同意件だったらしい。
自分が常に思っていること…………
トルシエ監督は“初のグループリーグ突破”という結果を残しはしたが、ソレは彼の手腕ではなく黄金世代という“持ち駒に恵まれた恩恵”に過ぎない……
に近い筆者の論調に無条件に好感をもったから(笑)。
★3つ、7ポイント。
2014.06.22.図。
以下、自分の見解
※トルシエ監督は……持ち駒に恵まれたおかげで“結果”を出せただけなのに日本サッカーの功労者ぶっている、実は小者。
※ジーコ監督は……脂が乗って全盛期にさしかかろうとしていた黄金世代を預かっておきながらソレにおんぶに抱っこな無策采配
→せっかくの黄金世代中心なチームで結果を出せなかった
=日本サッカーの進化を4年送らせた戦犯
※あくまで私見だけれど。
著者プロフィール
1965年生まれ。サッカーを中心としたスポーツ、経済、教育などを取材・執筆。著書『東京マラソンの舞台裏』『フットボールタイム』(ともにエイ[木偏に世]出版社)、『日韓ワールドカップの覚書』(講談社)、『星屑たち』(双葉社)、『プロサッカー選手になるには』(ぺりかん社)など。
「2009年 『スポーツライターになろう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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