陸軍中野学校極秘計画: 新資料・新証言で明かされた真実 (学研新書 90)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054047396

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく、聞いたこともあったかもしれないが、詳細を知らなかった話が多かった。

    GHQ関係組織に入り込んでいたのは知らなかったなあ。

  • 贋札工作、皇統維持工作については、既知を超えるところは無かった。

     GHQ浸透工作、マッカーサー暗殺計画(存在は保阪正康の著書で知っていたが、中野学校が関わっていたという点)は初聞にして驚いた。

     戦後、大本営参謀が、対ソ連情報の提供と引き換えに戦犯容疑を免れ、GHQの戦史研究部?に引張られていた事実は知っていたが、著者は、実はそこには、田中隆吉が東京裁判で連合国軍側の証人となったような策略(佐藤優 談)、何らかの組織的活動があり、その究極がM暗殺ではなかったかというIFを追っているのは興味深かった。

     関係者の証言から、M暗殺計画は、著者得意の想像力(妄想?)ではなく、事実のようである。→本作では著者の想像力が空回りせず、うまく機能したように思う。

     M暗殺計画がGHQのリーク記事によって中止になったという点は、著者同様、納得が行かない。

     GHQ側も旧日本軍の内部浸透を承知して、利用していたという事だろうか。
     →この予想は当たっていた。「大本営参謀は戦後何と戦ったか」参照。

     

  • 終戦への秘密工作がメイン

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著者プロフィール

斎藤充功(さいとう・みちのり) 1941年東京市生まれ。ノンフィクション作家。東北大学工学部中退。陸軍中野学校に関連する著者が8冊。共著を含めて50冊のノンフィクションを刊行。近著に『陸軍中野学校全史』(論創社)。現在も現役で取材現場を飛び回っている。

「2023年 『日本の脱獄王 白鳥由栄の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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