陸軍中野学校極秘計画: 新資料・新証言で明かされた真実 (学研新書 90)
- 学研プラス (2011年3月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054047396
感想・レビュー・書評
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なんとなく、聞いたこともあったかもしれないが、詳細を知らなかった話が多かった。
GHQ関係組織に入り込んでいたのは知らなかったなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
贋札工作、皇統維持工作については、既知を超えるところは無かった。
GHQ浸透工作、マッカーサー暗殺計画(存在は保阪正康の著書で知っていたが、中野学校が関わっていたという点)は初聞にして驚いた。
戦後、大本営参謀が、対ソ連情報の提供と引き換えに戦犯容疑を免れ、GHQの戦史研究部?に引張られていた事実は知っていたが、著者は、実はそこには、田中隆吉が東京裁判で連合国軍側の証人となったような策略(佐藤優 談)、何らかの組織的活動があり、その究極がM暗殺ではなかったかというIFを追っているのは興味深かった。
関係者の証言から、M暗殺計画は、著者得意の想像力(妄想?)ではなく、事実のようである。→本作では著者の想像力が空回りせず、うまく機能したように思う。
M暗殺計画がGHQのリーク記事によって中止になったという点は、著者同様、納得が行かない。
GHQ側も旧日本軍の内部浸透を承知して、利用していたという事だろうか。
→この予想は当たっていた。「大本営参謀は戦後何と戦ったか」参照。
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終戦への秘密工作がメイン
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