汐見稔幸 こども・保育・人間 (Gakken保育Books)

著者 :
制作 : 新田 新一郎 
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784058009161

作品紹介・あらすじ

保育指針検討委員会座長、日本保育学会会長、汐見稔幸が保育、こどもの未来に関わるたくさんのテーマを保育関係者と共に語り合いこれからの保育、子育てを探る。著者のやわらかい口調と、わかりやすい解釈でこれからの「こども」を語るライブ感を一冊に集約。

感想・レビュー・書評

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  • 小学校で勤務しているが、たくさんの学びがあった。
    それはなぜかというと、やっぱり
    子ども、そして人対人の関わりが共通しているからだと思う。

    「わたしたちの中に「幸せ」のイメージがなければ、子どもの「幸せ」のために保育をしているのだ、とはいえません。」
    特にこのフレーズにはハッさせられた。
    なんとなく自分の中にも子どもの幸せのためにということが
    教育の最上位の目的である意識はある。
    では、その幸せって?
    幸せっていったい子どもがどう感じること?
    幸せってどういう状態?
    というイメージがなかったなぁと考えさせられた。

    100人いれば100通りの幸せがある。
    だから幸せを型にはめこんでこれが幸せだというのはおかしい。
    100人いたら100通りのなりたい自分に近づいく。
    これが幸せなのかと思う。

    そして尊敬できる人の考え方は
    いつも子どもを子どもと見ずに、一人の人間として見ていること。
    対等な人間として見ているからこそ対話ができる。

    目指すところを明確にした上で
    ○、×を子どもたちに貼り付けていくのではなく
    対話・共感を通して価値観をすり合わせていく。

    また読み返したい本だった。

  • 好々爺なイメージがあった汐見先生が、キレる子ども・怖いお父さんだったことが意外だった。
    人間って面白いなぁ。
    頭がいいからこんなにわかりやすく色々伝えられるのかな。彼が保育業界の中心にいることを嬉しく思う。
    親としても保育者としても助けられる、そっと寄り添ってくれるような一冊。

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著者プロフィール

1947年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在白梅学園大学学長。東京大学名誉教授。こども環境学会副会長。専門は教育人間学。臨床育児・保育研究会を主宰。著書に『これがボクらの新・子どもの遊び論だ』(加用文男、加藤繁美氏と共著、童心社、2001年)、『「教育」からの脱皮』(ひとなる書房、2000年)、『はじめて出会う育児の百科』(小学館、2003年)、『世界の幼児教育・保育改革と学力』(共編著、明石書店、2008年)など。

「2009年 『子どもの遊び・自立と公共空間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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