- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059007937
作品紹介・あらすじ
裕仁親王(昭和天皇)のご成婚時、すでに妃として内定していた久迩宮家の良子女王に対して、色覚遺伝を理由に元老・山県有朋が婚約辞退を迫った事件があった。その裏側にある薩長の対立とは?山県の皇室干渉に反対する勢力は、これを支持する国粋主義者や浪人たちを巻き込み、やがて刺客団までが結成され…。近代史最大のタブーを息づまる筆致で描く、驚愕のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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時代性から考えると、当事者たちの考え方にもそれぞれわかるところもあるかな。
それにしても、大正天皇の時代まで幕藩派閥間のいざこざがあったというのが割合新鮮なというか知らなかった情報なので興味深かったです。
時代を比較して、いかに現在の皇室が開かれているのかもわかるというもの。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4059007935
── 大野 芳《宮中某重大事件 20121113 学研パブリッシング》720
── 大野 芳《宮中某重大事件 199306‥ 講談社》¥ 1,733
…… 自由民権運動の弾圧や、大逆事件を積極的に推し進めたこと、宮
中某重大事件での宮中への必要以上の容喙等から山縣の人気は生前から
低かった。山縣の権威が失墜した宮中某重大事件は西園寺公望が山縣に
相談したことをきっかけに山縣が動き始めたものであったが、世間では
藩閥間の対立ばかりが強調されて捉えられて(皇太子妃候補の久邇宮良
子女王は旧薩摩藩主島津忠義の孫にあたる)、結果的に山縣一人が「悪
者」となった側面もある。しかし、この事件をきっかけに山縣を追い落
とそうとした勢力が強かったという事やそれを後押しした世論が大きか
った事を考えれば、山縣に反感を抱いていた人がいかに多かったかを示
した事件との見方がなされている。(Wikipedia)
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日本国民として、非常に情けない。