そのつもり (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
3.72
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本棚登録 : 470
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061322172

作品紹介・あらすじ

みんなはすこしかんがえてから、「いいねえ、それ。」といって、そのつもりになりました。荒井良二、ファン待望の新作。

感想・レビュー・書評

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  • 絵の可愛いが過ぎます。

  • 何を聴いてもそのつもりになっちゃうそのつ森の動物たち。ゆずれないことってないんでしょうか。ふんわりゆるゆると暮らすことの幸せに溢れた一冊です。(はま)

  •  遊びには、見立てるというのがある。
    積み木を電車に見立てる、自動車に見立てる。葉っぱをお皿になどなど、見立てることは子どもの遊びの重要な構成要素だろう。
    最近の子どもは、遊ぶのに見立てる能力を使うことも昔ほどないかもしれない。実物のミニチュア版の人工物が玩具としてたくさんあるのだから。人間としての能力を磨くという点では、今の子どものほうが大変かもしれない。
    この絵本を見ながらふと思ったことであった。
     しかし、それよりも・・・・・。見立ては、具体物がそこにある。しかし、そのつもりになるは、そこに具体物は存在しなくてもよい。つもりになれる、イメージの操作は、どのような認知発達過程を通して可能になるのか?解明されているようで、されていないのではなかろうか。
     そのつもりになれることは、人の能力の中で、また想像性豊かに生きるためにとても重要な能力だろう。

  • こうなったらいいな、と理想ばかり言うとみんなは賛成してた。でも、こうしていいったらいい、と現実的なことを言うと、みんな大反対した。おもしろい。

  • そのつ森!
    荒井良二の書く字は若い女性のようだというイメージだったが、この頃の字は活字のようで、また違う雰囲気だった。牛がすごい大きさだった。
    変えなくてもいいというリスの意見は、みんなに受けなかったなぁ。

  • 荒井良二さんらしいゆるーいイラストとゆるーいと思いきや意外とシビアな展開。

  • 小さい動物たちかわいい。にわかに賑やかになり、スッと静かな世界に戻る。おしまいの静寂がとても良い。ちいさなこえで話している彼らの輪に一瞬だけ入ることを許されたような。

  • 「みんなは少し考えてから、「いいねえ、それ」と言って、そのつもりになりました。「そのつ森」での、動物たちの会議をほのぼのと描く。」

    つもりになってみるというのは、とてもたのしいことです。
    リスになったつもりで、森の中をかけまわってみたり。
    海へ行ったつもりで、泳ぐマネをしてみたり。ちょっといい気分。

    のんびりと絵本を見ていると、そよそよふく森の風を感じます。シカや、フクロウや、オコジョたちの話声がいつまでも聞こえてくるようです。
    (『どの本よもうかな?3・4年生』国土社 の紹介より)

  • この話も絵も息子にとっては心地よいみたいで「読んで読んで!」が凄いけど、すぐ寝ちゃうこともよくある。

  • 2022.2 動画 中学年

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著者プロフィール

1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を、『こどもたちは まっている』で日本絵本賞を受賞するほか、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。また、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸術監督を務めるなど、その活動の幅を広げている。

「2023年 『みんなたいぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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