- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061322370
作品紹介・あらすじ
「森へゆこう」その声はいいました。「いちばんだいじなものが森のなかにある。きみのいちばんたいせつなものがそこにある」あなたのいちばんたいせつなものをさがしにゆきませんか。
感想・レビュー・書評
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森の中、記憶の中でなぜだかずっと好きである。
それは、きっと何かに、誰かに、出会えるかもしれないと思っているからかもしれない。
この絵本も教えてくれる。
森の中へと導かれて…
いちばんだいじなもの
たいせつなもの
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詩人長田弘が亡くなり、行き付けの図書館でも、本屋にも追悼コーナーが展示されていました。読書記録を振り返ると、幾つかの詩編、絵本を読んでいた。岩波新書の「なつかしい時間」、いせひでこさんとの絵本「最初の質問」は手元にあり繰り返し親しんでいる作品です。
森の絵本、
「森へゆこう」
「いちばん だいじなものが 森の中にある」
「きみの いちばん大切なものが そこにある」
流れる水のかがやき、微笑む花の色、明るい子供の笑い声、懐かしいあまいクッキーのにおい、とてもすきだった本、夢、大好きな人と重ねた手のあたたかさ。
大切なもの、忘れてはいけないものは、これまで過ごしてきた時間や日々のささいな出来事が織りなす森の中に、静かに隠れている。なにかのひょうしに思い出し、心の深い森から顔を出す懐かしい感覚。
長田さんの多くの作品には、大きな樹が人の思いを映した人生そのもののようにシンボリックに出ている気がします。長田弘「全詩集」も出ていますが、高い! -
他の方の本棚で見かけて、久しぶりに再読した。
十数年前、画家の荒井良二先生のワークショップに参加させていただき、絵本を持ち込んで、こっそりサインして頂いた。挿絵まで描いていただき、大切すぎて読めなかったかも。
表紙から数ページ、圧倒的なグリーンに、この本を選んだ。大切なものも、きっとここにある。 -
絵本の森から〝姿の見えない声〟がする「一緒に探しに行こう。 きみの大事なものを、きみの大切なものを、探しに行こう」...静けさの中で、森は生きている。 豊かな沈黙、豊かな時間...夏が来て、秋が来て、冬が来て、春が来て、そして100年が過ぎて、今日も静かな森の中...何処かで呼ぶ声がする「大事なものは何ですか?」「大切なものは何ですか?」・・・詩人<長田 弘サン>の柔らかな文体と<荒井良二サン>の美しい色彩が織りなす、ひと時の安らぎと潤いを醸し出させてくれる大人の絵本です。
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大事なもの、大切なもの
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森の中の絵に惹きつけられた。
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何度読んでも見ても世界が新しく飛び込んでくる絵本です。
小さな絵で見つけるのに大変なだけに味わい深い後味です。
長田弘さんが大切にしていることが伝わってきます。 -
森の緑色の静謐な美しさと、現れる花たち、生き物たちの楽しそうな鮮やかさ。
「声」が、人間に問いかけます。「だいじなものは 何ですか?」その答えは、子どもの頃は保留して、大人になった時、むしろ立ち止まって人生を振り返りたい時、言えるようになるのではないでしょうか。 -
たいせつなもの。