- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325210
作品紹介・あらすじ
かわいい嫁さまに強烈な屁のちから。笑いと幸せあふれるお話。おはなしもうひとつ『ねずみのすもう』。
感想・レビュー・書評
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よめさまの大きすぎる屁が大活躍!
巻末に「ねずみのすもう」までついている一石二鳥な昔話絵本。
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こちらの「へっこきよめさま」は講談社のよみきかせ日本昔話ですが、実は白状しますと、小学館・日本めいさくおはなし絵本シリーズの「へっこきよめどん」と間違えて借りたのです。
「おもしろかったけど、これ、わたしが読みたいっていった絵本とちがうんだよ」
読み聞かせ終わったときの、小2の娘のこの言葉に、びっくりしたわたし。
まったく気づきませんでした。ゴメンナサイ。。
さて本題です。
この「へっこきよめさま」は、どんな感じかというと、「3・4歳から」となっているように、本文は全部ひらがなで読みやすい文章です。
登場人物の若い息子を「あにさま」、その母親を「かかさま」という呼び名になっているため、娘は「あにさまってだれ?」「かかさまってだれ?」と聞いてきたものの、文章自体は方言もなく、わかりやすいです。
大きな屁につけられている擬音も、3~4歳の子が好きそうな音です。
わたしも大きな声で屁の音を読み聞かせましたが、小2娘からは「もっとブブブっておならっぽく読んで」と、キビシイ評価でした(笑)
ブブブという破裂音で読むのが娘いわくポイントだそうなので、これから読み聞かせる方は、おならっぽくなるようがんばって読み聞かせてください。
よめさまの欠点と思われていた大きすぎる屁が、人々を次々と助けることになる様は、読んでいてウムムとうなってしまいます。
弱点や欠点も、見方をかえて使い方を工夫すれば長所になるということを、おもしろく学べる本だと思います。
ちなみに、裏表紙だけにちょこっと書いてあるのですが、巻末に3ページの「ねずみのすもう」もおさめられています。
忙しいときには「ねずみのすもう」だけ読み聞かせられる、親も大助かりな一石二鳥の絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
*朝読み備忘録*
2020/2/17 3-1 (教育画報版紙芝居を使用) -
3歳の娘と読みました。
本編としては優しい色味のへっこきよめさまの方が簡単で読みやすく、気に入っているようでしたが、こちらの絵本は巻末におまけのお話が入っており、おまけの話の方が気に入っているようです。
おまけはネズミがお相撲をするお話です。 -
器量よしの嫁さんを迎えたが、なんだかだんだん顔色が悪くなる。
かかさまが聞いてみると、おならをしたいらしい。
おならくらい、何度でもしてと言うが遠慮をしている。
とうとう、嫁さんがおならをするとすごいいきおいでかかさまは戸と一緒に外まで飛ばされてしまう。
帰ってきた、あにさは、母親をも飛ばしてしまうほどのおならの持ち主は里に帰ってもらわないと困る、と嫁さんを送っていくことに。
途中で、柿の木の実を取ろうとしている人に出会う。
高くて取れないらしい。
そこで、嫁さんがおならをして柿の実を落とす。
お礼に柿の実をもらう。
更に行くと、川のところで風がなくて増舟が動かないと困っている。
そこで、嫁さんがおならをして舟を向こう岸まで渡す。
お礼に米俵をもらう。
あにさんはこんないい嫁さんを里に返すことはない、と一緒に家へ帰る。
それでも、おならは困るので、おならをしていい小屋、
屁屋を建てるのだった。
巻末には「ねずみのすもう」も文章と挿絵が少しだけれど、収録されている。
おばあさんがあるとき、自分の家のねずみと長者のところのねずみが相撲を取っているのを目撃する。
自分のところのねずみは細くて負けてばかり、そこで、ねずみにお餅を作ってやると勝てた。
長者のところのねずみもお餅が食べたいと言うが、ねずみはあまりお米がないからそんなには無理だと言う。
それでも、おばあさんとおじいさんは2匹にお餅を作ってやり、更にふんどしを作ってやる。
2匹は仲良く相撲を取って遊ぶのだった。
こんな話があるとは知らなかった。
「へっこきよめさ」、「へっこきよめどん」、「屁こき嫁」などと呼ばれている。
屁屋が今の「部屋」になったのだとか。
なるほど。
絵の嫁さんがかわいいだけにおならはインパクトがある。