ベッドの中の他人 (講談社文庫 な 2-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061362048

感想・レビュー・書評

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  • 大人テイストですね。。
    ベッドの中の他人・・・妻を殺した二人(夫と愛人)。アリバイを作るはずが、コソ泥や隣の女がやって来て邪魔されアリバイを作れず犯行発覚。。
    社長室の秘密・・・秘書の子を守るために、社長は嘘をつく話。秘書は昔の男を殺そうとした。。
    故人の名刺・・・なくなった婚約者の名刺を渡された女優。渡した相手は不審死。しかし、相手の娘の結婚を反対されていた男が犯人。。
    ある失踪・・・失踪した若妻。しかし、駆け落ちを約束していた相手の元にもいかずそのまま行方不明。
    たまたま、若妻を見かけた男に乱暴されそうになり心臓発作で若妻は死んでおり、そのままこっそり火葬されていた。。
    猫が死んでいた・・・夫に愛猫を殺された女は、自殺する。夫が殺したと思われ警察に捕まる。
    山手線殺人事件・・・電車内で女が殺される。結婚を申し込んでいた男が疑われるが、女の秘密の恋人が犯人。
    階段・・・いつも亡き夫のことを自慢する家政婦が、夫は実はダメ男としっていた雇い主の愛人を殺す話。
    前置き・・・前置きが長い男はダイイングメッセージも前置きが長く・・・。
    動機なし・・・主婦の目前で女子大生は事故死。主婦は口をつぐむが、父親がおかしくなり恋人もノイローゼになり自殺。主婦は、贖罪の気持ちで恋人は父親に殺されたと警察に訴えるが逆に、女子大生の死の真相を知ってたのでは・・・とやぶへびになる。
    一年先は闇・・・ついてない女の不倫相手の妻が死んだが他殺か自殺かはっきりしない。怪しい女も現れて・・・。不倫相手の犯行なのかと女は疑うが、相手も疑っている様子で・・・。結婚もまた一年先・・・と延ばされるのであった。。

  • 大人テイスト炸裂の本です。
    未成年には分かることはないであろう、本でしょう。
    世の中には悪ではあっても、それを否定するかは人次第。
    ここではタブーの世界も数多く。

    中には受け入れられないであろう
    「復讐」と言うのがキーワードなのもあります。
    一見遂行されたように見えますが…
    何かがあるみたいです。

    人生経験をそこそこつんだものが
    この世界を味わえる、のかもしれません。

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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