「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385085

感想・レビュー・書評

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  • 自分の未来を具体的に考えていくための「思考の教科書」
    私はシナリオプランニングを用いて、企業が「未来」を読み解くことを支援している。シナリオプランニングとは、たった一つの未来ではなく、いま現在想定できる「複数の未来(シナリオ)」について考え、それを元に適切な意思決定を行っていく戦略策定手法のことだ。そしてそれは、若い世代にこそ必要な思考法でもある。なぜなら今ほど未来を考えないことがリスクになる時代はないからだ。変化が激しく先の見えない、自己責任の時代。自分なりに情報を読み解き、決断し、行動する内容によって、将来の姿が大きく違ってくる。本書では、「10年後の自分」をキーワードに、シナリオプランニングの考え方を応用した「自分が望む人生を自分の力で手に入れるための手法」を、若い人向けに解説していく。

    ■試し読みはこちらです。
    http://ji-sedai.jp/book/publication/10nengonojibun.html

  • 未来予測はあてにならない、だけれども考えることは無駄じゃない。で、より意味のある考える技術とは。「考えること」って、意外とテクニック。

  • 「未来のために今、変わらなければならない」

    今にも詰んでしまいそぅな、一歩がしんどい人へは、「強制的仮想体験!やれる、より、やった」は胸にしみて、勇気でますょ。

    追い詰められてる人へは、「目的地へはいつも最短ルートでたどりつけるとはかぎらない。走りながら考えて修正していくといぅ考え方。」は人に認められない時、自己肯定を感じさせてくれますょ。

    迷ってる人へは、「好き、嫌い」「役にたつ、立たない」といった基準でなく、選択肢が広がる方を選ぶことが鉄則となる、という所は、後で助かったと、なりますょ。

    私事ですが、10年後は47歳なんです。
    やらない事決めるってか、やれない事決まってるという状況にはなってきますね… 。
    目次は、ちょっと失敗感がありますが、内容は大変読みやすかったです。こういう本って、作者と自分がどれだけ似ているかで、納得度が違うのではないか、と思います。

  • 1013/03/18
    お気に入りリストを差し置いてたまたま手にとった本やけど、大正解やった!
    結構先を読むの諦めてたとこがあるけど、可能性を考えておくってとこに共感。
    日々そう思ってるから直感をロジックで補ってもらえた感じ。
    普段は全然刺さらないけど、この本は珍しく刺さる言葉もいくつかもらえた!2回は絶対読もう。

  • “これは100%というよりもポイ​ントポイントで参​考になる部​分とならない部​分(知​っている部分​)がありそう”


    目次
    ○10年後の自分を具体的に描こう

    ○危機感がなければヒトは変われない

    ○物事をつなげて考える「つながり思考力」

    ○つながりをもとに未来を思考する「先読み力」

    ○修正を前提に決断する「一歩を踏み出す行動力」



    どこが参考になったのか
    ゼミで言われていたことが多い。結局それを実践できていないだけだという気がした。
    ・複数の因果関係のつながりを一段高い視点から見て、そこにどのような好循環や悪循環があるのかを考え、物事の全体の構造(システム)を図式化して捉える思考法をシステム思考という。
    ・つながり思考力を鍛えるには、①さまざまな典型的パターンを事前に知っておき、物事が起きていく状況をパターン認識すること②時代感覚を養い、起きている物事の底流に何があるのかをかんがえること③時代をまたぐようなつながりについて洞察する。
    ・未来の物事を考えるに当たっては3つの分類ができる。①今起きていることから単純に未来に投影されるもの(人口動態に関わるものなど)②物事の発生の順番から推測できるもの(発明されたものが実用化されるなど)③制限や制約の存在から類推できるもの(日本の人口は限界を向かえ、減少しているなど)
    ・起きたらどうするか、を考えないと先読みとはならない。その際には「○○が起こった」と起こるだろう物事を仮定形で書いてみると現実感が増すので、アイデアが出しやすい。
    ・また未来は不確実性の高い未来も存在する(交通事故にあう、病気にかかるなど)。これをいくつか書き出していって、2個ずつ、起きた場合と起きなかった場合の2×2のマトリクスに落とし込み、各状況になったらどうするか、を考えてみると現実感が増す。
    ・きてほしい未来について考え、それをどうやったら手繰り寄せられるかを考えたほうが建設的である。

    批判すべきところはどこか
    ・蛇足が多いので長ったらしいことで読みにくくなっている感じがした。

    どんなときに読み返したいか
    ・割と普遍的に必要なので、少し時間が有るときとかに振り返って読めれば。

  • 読みやすい本です。よく考えていないため後悔する。なんとなく毎日を過ごしている。誤字脱字はありませんでした。

  • 2013.1.7?

  • 再読。ヤバイ!!3年前に読んだのに実行できていない!一番重要なのは「行動」の部分。行動を伴わない思考に価値はない。Why? 行動によってしか思考の成果を手に入れることができないからだ。自分(生活・人生)にとって「最もインパクトが大きく、最も不確実性が高い」ドライバーは何か?親の介護?会社の合併?


    10年後の自分を「想像」でなく「思考」するには?

    10年後の自分を想像でなく思考するには?まず、目の前で起きているモノゴトの相関・因果関係をつきとめ→一段高い視点から全体像を俯瞰→複雑なモノゴトの背景にあるシステムを発見する。次に、単一の未来ではなく複数の起こり得る未来を客観的に考える。特に不確実性でインパクトの大きい未来が重要。2つの不確実性が同時に起こったらどうなるか2×2の4つのシナリオを作る(シナリオ・プランニング)。そして、修正を前提に決断→行動→動くことで新たな発見→思考が深まり→予見力向上(良いスパイラル)。

  • いわゆる意識高い系の本です。とかいうと身も蓋もないのだけどね…普段からここまで徹底して自分の生き方にこだわり持てたら、そりゃ人生も充実しますよね…

    って愚痴っぽくなったけど、むしろ書いてる内容自体は非常に良かった。簡単にいうと、10年後を見据えて「想定外」のないような生き方をしましょうという話。その中で、未来を見据える方法として、「つながり思考力」「先読み力」「一歩を踏み出す行動力」という3つの要素について説明されてます。
    そもそも僕自身が20代を無為に過ごしてきたなーという反省があるので、なおさらこの本は胸に刺さった。実際ここに書いてある内容を全て実践するのは、それこそ相当な意識の高さが必要だけど、「目の前のことだけに注力するんじゃなくてある程度俯瞰で人生設計してみよう」という姿勢を持つきっかけにはなるのではないか。

    ただ、できたらもう少し整理した記述が欲しかったかな…ここの新書はみんなこんな感じなのか分からないけど、目次もないし項目もあってないようなもので、本文が延々とだらだら続くので、後で見返して確認するのが非常に不便。

  • ◆危機感
    ・個人の成長に必要な3要素(クレア・グレヴス)
    危機感、行動力、洞察力
    →危機感が一番大事
    →嘘でもよいから、なぜこのままではダメなのかというロジックを考える(人間は現状維持が最も楽)
    ・余裕のあるときに、危機的なシナリオを考えて準備すべき

    ◆つながり思考
    ・未来を決めているのは「大きな単一の意思決定」ではなく、日々の小さな意思決定(経路依存的に未来を決めてしまうことがある)
    (ex. 東日本と西日本で電気の周波数が違う→送電できない→震災のときに大変)
    ・横のつながり:一見バラバラに起きている出来事でも1つの隠れた原因が引き起こしている
    (ex.ITの進化→大手書店の倒産&エジプト政権崩壊)

    ◆未来を考える
    ・ほぼ確実にやってくる未来から考える
    (ex.少子高齢化)←システム的な解を対策として講じない限り傾向は加速するばかりで、改善しない
    ・ずっと成長すると思うな(天井はある)
    ・不確実性は結末ごとに場合分けして考える
    ・シナリオを考えるときは、具体的に仮想体験する
    (5W1Hより詳しく考える)
    →未来にいってみてきたように語れるようになるまで
    ・世の中の変化のドライバーに敏感になる
    ・日経新聞は、先行情報としてとらえる
    (ex.若者の間でシェアハウスが人気、という記事をみたら、これから何がおこるかを考える)
    (逆に、11月の消費物価指数などは結果の記事なので先行情報ではない)

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