サイバーセキュリティ読本【完全版】 ネットで破滅しないためのサバイバルガイド (星海社新書)

  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061386150

作品紹介・あらすじ

備えなしにネットを使うことは戦場を全裸で散歩するようなもの
「ニュースでサイバー攻撃やハッキング事件の報道を目にしたことがあるでしょう。あまり自分には関係ないと思ってませんか? あんなことが自分や自分の勤務する会社に降りかかってくると思いませんよね。でも、それは間違い。誰でも被害者になる時代なんです」正しく安全なネットの使い方を社内に啓蒙せよ―「特命」を受けた男女3名の書店員で結成された「総務部安全対策委員会」。リーダーの河合牡蠣と共に、社内で巻き起こるネットトラブルをすみやかに解決せよ! 日常に潜むサイバーテロ、ネット詐欺、SNSストーキング……物語の手法を用いて最新事情が分かる! 読んで楽しい、知って備えるサイバーセキュリティの入門書!


【目次】
プロローグ
ACT.1 特命書店員・河合牡蠣と二人の相棒 身近なサイバー兵器マルウェア
コラム1 守れない時代に情報を守る方法
ACT.2 俺のスマホのセキュリティがガバガバなわけがない
ACT.3 卯城幸の憂鬱 ツイッター・フェイスブックで自爆しなさい!
コラム2 成長するSNS分析専門企業
ACT.4 とあるSNSの個人情報目録 「個人情報は買える」という教え
ACT.5 やはり俺のパスワード管理意識はまちがっている。
ACT.6 情弱書店員が1年でネットリテラシーを上げてサイバーセキュリティ専門家になった話
コラム3 暴走するIoT=モノのインターネット
ACT.7 最後に
さらに知りたい人へのURL集
*以上、本書目次より抜粋

感想・レビュー・書評

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  •  ネットによる事故は防ぎようがなく、車の運転や病気と同じで大丈夫と言えるものがない。「スマホをしない」「せめてiPhone」というのが本著の結論っぽい。
     スマホとパソコンを操作する限り、個人情報を漏れないようにすることは不可能。ノーインタネットライフを著者は過ごしているという。マイナンバーもクレジットカードももう漏れていることを前提にしろと、結構怖いことを言う。要するに、「個人情報は守れません」からの一歩を記した本だと思う。
     重要なのは破られたあとの処置の仕方。クレジットカードをいかに早く止めるか。トラブルの後のことをしっかり対応すべきで、トラブルを起きないようにすることは不可能であると全編で説いている。
     スマホにいろんな写真撮ってたけれど、いきなりグーグルから「あなたは何年前にこんなことしていました」といって、大変な写真がぴょこーんと出てきた時は焦った。携帯カメラから何から、全部漏れてますよ、ということですね。

  • 最近何かと「サイバーセキュリティ」が話題なので改めてサーバーセキュリティについて学びなおそうと思い手にとった一冊です。
    サイバーセキュリティについての内容はしっかりとしていると思うのですが、その内容の伝え方が私はあまり好きになれませんでした。
    とある出版社の総務3人が社内のサイバーセキュリティ向上のためにマニュアルを作るというストーリーなのですが、この登場人物たちのキャラ設定や言葉遣いが悪いというかヘンテコというか…。
    そしてことさらにAndroid端末やSNS利用の危機を煽っているようにも感じましたのも個人的なマイナスポイントです。

    今の時代ことさらに危機感を煽ったり、危険なものを禁止にしたりするのではなく、「どう付き合っていくか」「どう利用するか」「どの程度リスクを許容するか」という点にフォーカスすべきだと思います。

    ただ、危機感を煽るだけ煽らないとサイバー犯罪の危機って皆さん感じないでしょうし、脅して脅しまくるくらいがいいのかも。とも思ったり…。

    巻末のサイバーセキュリティに関する参考URLなどは更に詳しく調べたい人には有益です。

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著者プロフィール

いちだかずき●小説家及びサイバーセキュリティの専門家、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。I T 企業の経営を経て、2 0 1 1 年にカナダの永住権を取得。同時に小説家としてデビュー。サイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』(集英社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『フェイクニュース新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)、『新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集』(原書房)など著作多数

「2022年 『ウクライナ侵攻と情報戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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