全学連と全共闘: 戦後学生運動の軌跡 (講談社現代新書 771)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061457713

感想・レビュー・書評

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  • 発行年位の時にたまたま書店で見つけて購入した本。

    全学連・全共闘の歴史の流れで分派などの流れがよくわかった。今となっては、戦後なぜあのような大衆運動があったのかわからないほど世界は変化してしまったが、その流れを追うには良い本だと思う。編者は朝日新聞記者であり、そのようなバイアスがかかっているのは仕方ない。

    しかし当時の新書は文字は小さいし、紙は悪いし、いろいろな意味でそんなことにもびっくりする本だった。

  • こちらはかつての当事者の著作
    1950年に入り、アメリカが着々と準備を進めていた朝鮮戦争がついに勃発した。(P.21)
    という記述から著者がどういう立場で書いたかが分かる。北朝鮮が仕掛けた戦争であることが明らかになるのは、この本が出た後のことではあるのだが。
    当事者の記録として客観性に疑いを持ちながら読むことにする。

    P.211 最後のページ
    その(学生運動)今後については、再び全共闘運動のような大衆的運動の高まりは期待できないとする見方と、次の大爆発へ向けて新たな水路を模索中だという見方の、二つがある。その予測はなかなか難しいが、学生は"じだいのワキ腹".、時代の矛盾・欺瞞に対する敏感な感覚を失っていず、一方で過剰管理の社会の重圧が深まっている以上、爆発の可能性は失われていないと、確かさをもって感じている人も少なくない。
    ただ、そうだとしても、それまでにはまだかなりの模索時代がつづくといえるだろう。また、新しい大衆的動きが起こっても、それは以前とまったく異なった形となるだろうことだけは、予測できる。


    当事者が書いたと思って読んでいたのだが、実は朝日の記者だった。さすがアカピー。

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