宇宙人のしゅくだい (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470743

作品紹介・あらすじ

「ちょっとまって! わたしたちがおとなになったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっともっと、たいせつにするわ……。」ヨシコのした宇宙人とのやくそくは、はたして実現されるでしょうか。表題作『宇宙人のしゅくだい』ほか、次代を担う子どもたちへの期待をこめておくる25編のSF短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 1話が短いことから小学校1年生も読みやすい
    小説。
    1日1話読むことにより、小説に興味を持ちやすい
    お話が、沢山詰まっています。
    初めて小説を読む人にぴったり‼️‼️

  • 25個お話が入っているよ。ふしぎなお話で面白い
    SF短編集です

  • 子どもむけでほのぼのしたお話が多いです。

  • 宇宙人が子どもに会いにいく話です。
    ある日、「よしお」くんと言う2歳になる男の子がほんもののロボットに会いたいと言い、よしおくんのお父さんが「友達の学者のところに行ってそのロボットを借りてきてあげる」と約束をして、よしおくんが次の朝に起きたらロボットがいてたくさん遊んで最後によしおくんが子守歌で寝た後ロボットからお父さんが出て来たから面白かったです。

  • #宇宙人のしゅくだい
    #小松左京
    #青い鳥文庫
    #児童書
    #読了
    SFものに興味。入門編にぴったりの本でした。低学年でも読める易しい文体でありながら科学技術の進歩、環境破壊、核戦争、違う惑星への移住など込められたテーマは重い。イラストがかわいいです。こういうシリーズもっと欲しい!

  • 小学2年生になる娘のために買ったのだけれど、読んでいる気配がないので自分が読んでみたところ、面白すぎてびっくりした。
    じーんとしたり、ぞっとしたり、元気が出たり、うらやましがったり。あー、小学生の頃にこの本と出会いたかった。

    「めちゃくちゃ面白かったから読んでみなよ」

    改めて娘に勧めまくったところ、娘はこう言ってのけた。

    「うん、面白そうな話だけならもう読んだよ」

    「……」

  •  小松左京が朝日新聞に連載した子ども向きのほのぼのとしたSF童話が収録されています。
     私が初めて本書を読んだ時は、近い将来に核戦争が起こって人類が滅亡するのではないかとパニック状態に陥っていた頃でした。
     本書には遠い未来に人類が戦争をやめて平和になった頃を舞台とする童話が多く収録されています。核戦争の恐怖におびえていた当時の私は、本書を読んで少しでも気が楽になったものです。
     
    「"ぬし”になった潜水艦」
    は、戦争中にAI搭載の潜水艦が命令を待って待機しているうちに長い年月が経って戦争が終わっていたという話です。
     本当に知らない間に戦争が終わっていればいいなあとしみじみ思いました。こういう楽観的な思考は私にはないものでした。私はむしろ悲観的というか、最悪の結果を信じてしまう「最悪思考」を持っていたのでした。だからこそ精神を病んで回復できないうちに時間切れになったわけですが。
     
    「にげていった子」
    は、幼い兄と妹がタイムスリップして現れたお母さんの弟と遭遇する話です。その子は名前を書いた防空頭巾を残して消えてしまいました。
    「いちばん下の弟だわ……あなたたちのおじさんよ!」
    「戦争中、弟は空襲の最中にゆくえがわからなくなったの。八つだったわ」
    「あの子はまだ、二十九年前の、戦争の世界の中をさまよってるんだわ。おなかをすかし、家をやかれ空襲においまくられながら……」
     核戦争や軍国主義台頭を本気で恐れている私も、戦争や軍国主義の世界をさまよっているようなものです。
     或いは、精神を病むことになった中学や高校時代を未だにさまよっているのです。
     
     一番最後の印象的な
    「ちいさな星の子」
    では、公園となった星に色々な星から子ども達が集まっています。その中で一人、仲間外れになっている子がいたのです。その子は家に帰ってからお母さんに慰められます。
    「とても長いこと、星の中で、みにくい、おそろしいあらそいばかりしてたんだって……」
    「でも、それもひいおじいさんやひいひいおじいさんのころにおわったわ」
    「ひいおじいさん、ひいひいおじいさん……あなたがたが、みにくいあらそいや、おそろしいころしあいの戦争ばかりしてたために、ごらんなさい、ずっとのちのあなたがたの子孫が、宇宙にでてから、とてもはずかしいおもいをしてるんですよ」
     今回読み返して驚いたのは、戦争は終わってたんですね。私の記憶の中では、この子の星では未だに戦争が続いているので仲間外れになっていたのだということになっていました。本当に私はマイナス思考で、何でも悪い方に考えてしまいます。今回読み返して戦争が終わっていたことを知ってほっとしました。


    OLDIES 三丁目のブログ
     小松左京の子ども向きほのぼのSF童話【宇宙人のしゅくだい】
      https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/05/03/202516

  • 「「ちょっとまって! わたしたちがおとなになったら、きっと戦争のない星にして、地球をもっともっと、たいせつにするわ……。」ヨシコのした宇宙人とのやくそくは、はたして実現されるでしょうか。表題作『宇宙人のしゅくだい』ほか、次代を担う子どもたちへの期待をこめておくる25編のSF短編集。」

  • この短編集は、小学生などの地球人や地球の生物と宇宙人との話です。

  • 20170307 朝5年生(国語教科書 光村図書)

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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