クレヨン王国 幽霊村へ三泊四日 (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
3.32
  • (6)
  • (6)
  • (32)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 146
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061473904

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • "月のたまご"で登場したナルマニマニが主要キャラとして登場して嬉しかった。明石ちゃんの容姿がグルーニカと似ており、思い出している挿絵も素敵だ。p38
    1泊の肝試しに行くということで、鉄瓶や絵ろうそくなど、妙なものを持っていくなと思いながら、それぞれ黒丸鉄兵というござる口調の武士や、丁寧口調のしっかり者でよく気のきく旅館の若女将のようなキャラクターとして登場。
    トランプのジョーカー"バッサニオ"が「明石ちゃんは妖怪になった。早くたすけてあげて」p180
    果たしてバッサニオの発言は嘘か誠か、敵か味方か見極める場面が面白かった。
    後半も明石ちゃんの行った世界はSFチックで面白かった。

    イタリヤくんに誘われて小屋を出てしまった明石ちゃんは、キノッペくんの発見したキノジロ菌(空気を綺麗にする菌)のおかげで大富豪になり、キノジロ財団を設立。しかし精子を破壊することも分かり、生殖ができない。慌てて菌を排除しようにも、菌の効果を頼りに有害汚染を撒き散らす工場がたくさん稼働していたので難しい。住まいを遮断膜のドームで覆ってみるも、鳥の汚染された糞で穴が開く。月が迫ってきて手に負えなくなり、宇宙への脱出をはかる。p200


    あとがきにて、
    「水色の魔界」を書いたあと、「みどりの魔界」をとか、「茶色の魔界」をとか、いろいろとアンコールがありました。じつをいうと、私は、怪談が好きではありません。理由は書いているあいだに、かならずどこか身体の調子がわるくなるという単純なものです。それで、もし、書くとすれば、全部ひっくるめてはき出し、もう二度とおばけものを書こうという気がおこらなくなるような総合的なものにしたいと考えていました。

  • 読み進めるうちにどんどん面白くなっていく本です。クレヨンの幽霊が主人公に話して聞かせた、「空を飛んだ蟻」の話には思わずうるっとしました。植物の名前が色々出てくるので、調べながら読むとなかなか楽しいです。人間は自然を守りながら生活しないといけないな、とつくづく思いました。作者のメッセージ、多くの人に受け取って欲しいです。

  • 明石ちゃん、ナルマニマニ、笛吹き男、ただのあみあげぐつ、魔界。

  • 0714

    ナルマニマニが大活躍。
    明石ちゃんと意外と年が近くて驚いた。
    私もいつのまにか大人になっとったんやなぁ。

  • クレヨン王国シリーズでは1位、2位を争う作品。30回以上読みました。それでもたまに読みたくなる。尾野菜田成馬仁馬仁。

  • 明石ちゃんが美人という他思い出せないのでまた読みたい。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福永令三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×