- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061484139
感想・レビュー・書評
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『ロペとキャベツの物語』と『赤いぼうし』の2作品収録。どちらも思い出深いのだが、『赤いぼうし』の「お正月じゃもん、お正月じゃもん」と言いながら熱々の肉まんを頬張るコンばばのシーンが忘れられない。表題作ではないので記憶のかけらから本書に辿り着くまで少し時間がかかった。他にも北風隊の上司と後輩が食べるトマトスープの描写がとても美味しそう。
表題作は、誰に迷惑をかける訳でもない偏食の思いがけない悲しい影響がほろ苦い。『花ウサギ』と比べると幼なさの残るロペだが、少し切ない経験をしつつもクレヨン王国で楽しく遊べて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クレヨン王国はいつもすぐそばにあるのね。
何かの拍子に迷い込む。
ロペくんは自分から入り込んでる気もするけど、だからといって自由に抜け出せるわけでもないらしい。
そしてクレヨン王国は現実ともリンクするのね。
いつ会えるのか、待ち遠しいだろうな。 -
自分がうさぎを飼っていたら、ロペと名づけたいなと、もうずっと思っている。収録されている「クレヨン王国の赤いぼうし」もとてもよかった。
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あのかわいくもかっこよかったロペが、本当はこんなやんちゃな子うさぎだったんだよ、というお話。
残念ながら、このときの挿絵のロペはあまり好みでない。もうちょっと別の時期の絵がいいなあ。三木さんの絵は結構変わるから(笑)
同時収録の「赤いぼうしのクレヨン王国」で、コンばあが、ドケチでお金を貯めるのが大好きで、その肉まんでわらしべ長者を狙ってたコンばあが、
「お正月じゃもん、お正月じゃもん」
と、温かい肉まんを涙ながらに食べるシーン。記憶には残っていたんだけど、どの話だろうと思っていたら、これだった。
心の暖かさがしみたんだよねえ。 -
ウサギなのにキャベツが嫌い、と設定が大好きだった。本棚の隅にいたはずのこの本は一体どこにいってしまったのか?
もしかしたらクレヨン王国に帰ってしまったのかもしれない。そろそろ買い直そうと思う。 -
こちらは本編の方でなく、一緒に収録されていた赤いぼうしのお話が好きだった。心にじんとしみて、せつないけれど、胸のすみにすとんと落ちついた。今度また読み返してみようかな。
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なぜか2冊だけ、緑色でひとまわり大きなサイズの文庫をもっています。