- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061487260
感想・レビュー・書評
-
クレヨン王国シリーズのエンドロール。
プツンと切れるように短い短編が続く。
カメレオン、サード、ナルマニマニが集う話は、嬉しい反面、終わり方が切なかった。
最後にはダマーニナとまゆみのイラストと共に、2人は似ているところがあり、それぞれが好いていたサード自身からしても、そう感じるところがあるだろう〜などの話で終わる。
覚えていないキャラクターも出てきて少し読み飛ばしてしまったが、逆に主要メンバーの話でも話が短すぎて物足りなさがある。
これだけ短く話数を多く収録するよりは、話数を減らしてそれぞれの話を長くしてくれた方が心に残ったかもしれない。32という数字にこだわりたかったのかもしれないが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まゆみさんの野草会、七草の日のごあいさつ、帰化植物が根づいてくれなかったら、春がどんなにうすぐらく、花にとぼしい世界になっていたか、という話が印象に残っていた。再読しても、この話がよかった。
帰化植物なんていうと、セイタカアワダチソウ(ブタクサ)、タンポポモドキ(ブタナ)の、旺盛な繁殖力に圧倒されてよくないものとばかり思いがち。
オオイヌノフグリも、オオアラセイトウ(多分、私が紫大根の花って読んでるアレだ。確認すること。御苑で覚え直したんだけどなあ。別名諸葛菜の花)も帰化植物だそうですよ。
ハルジョオン、シロツメクサ、ニワゼキショウ、キショウブ、ホテイアオイ、月見草……これらも全部!
p33
よいことがあれば、多少の不都合も生じるのが世のつねです。百パーセントの完全を求めるべきではありません。たとえ、人間が存在しなくなっても、帰化植物の歴史は続くし生態系も変化をつづけることでしょう。この地球は人間の独占物ではないのです。私たちはどうしても人間利益を水準点に考えがちで、その反動も合って、学者達の動きをすべて善ととらえがちですが、生態系とか生物多様性とか、極めて曖昧なことばを連発して「知識なき者は黙れ。」式の圧力に屈してはなりません。
野の花々に接して、生きる幸せを感じること。その機械が、春の花々が他種類になったことによって、飛躍的に増大しつつある周囲を改めてよくみつめ、「ありがとう、帰化植物さん。」を持って、開会のご挨拶といたします。
ところで、トカゲの話。
しっぽの青いのがニホントカゲなんだけど(茶色いのはカナヘビ)、おとなになると、あれも茶色くなっちゃうの!? -
0622
だからどうしたという話が多い気が…。
ベン=トキットの扱いがあんまりです。
飛行機雲がなんか好き。