反日感情韓国・朝鮮人と日本人 (講談社現代新書 1158)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491588

作品紹介・あらすじ

三六年間にわたり隣国を植民地として蹂躪し、人々を強制連行したり、「従軍慰安婦」とした戦前。このことに対し、積極的に償いをしてこなかった戦後。隣国との歴史を再検討し、日本に対する彼らの不信感の根拠を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 1993年刊。著者は津田塾大学学芸学部国際関係学科教授。◆本書は、戦後日韓・日朝関係に関する朝鮮半島側の発想・主張を分析して、反日感情の有り様を解読する。◆なかなか興味深い。指紋押捺問題等懐かしの議論に加え、特にハーグ密使事件の経緯分析。また、教科書問題の発端が中国「人民日報」とあり、この問題の中国の外交戦略を想起させる。一方、爾後の対応も含め、日本側の脇の甘さ(特に当時の自民タカ派)を感じざるを得ない。◆が、本書の問題もある。韓国国定教科書の問題は高校ではなく、小中学校、特に小学用だが、それに触れない。
    ◇また従軍慰安婦や軍属・軍人への補償問題の不備は、韓国・北朝鮮だけを論じるのは不十分だろう。確かに、朝鮮の問題を論じる本書の射程外だろうが、日本人のそれ、東南アジアのそれと併せて論じる必要を感じるところ。◇また1965年日韓基本条約では、請求権の放棄とは書かず、請求問題の「解決」すなわち請求権の外交保護権を放棄というのは成程と思うが、それでもなお蒸し返しと言われるのは否定できまい。◆なお本書は韓国・北朝鮮側の主張分析。日本国内の歴史史観は……。
    ◆日韓保護条約(第二次)の韓国皇帝信任状、韓国皇帝批准書のない点の議論については、その是非を誰か分析してほしいなぁ…。

  • 韓国人の反日感情はどこからくるのかと思って読んでみたら、反日感情を持ってるのは著者であったという最低の一冊。

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著者プロフィール

1944年茨城県生まれ、東京教育大学大学院文学研究科修士課程中退(1970年)、思想の科学社編集部員などを経て、現在は津田塾大学教授。
〈主な著書〉
『朝鮮の土となった日本人』(草風館)、『植民地朝鮮の日本人』(岩波新書)、『検証 日朝交渉』(平凡社新書)ほか。

「2005年 『検証 日朝関係60年史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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