スウェーデンボルグの思想: 科学から神秘世界へ (講談社現代新書 1235)

著者 :
  • 講談社
3.25
  • (0)
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061492356

作品紹介・あらすじ

時代を先取りした宇宙論や大脳観の先見性。夢や幻視体験から得られた、独自の霊界論と、普編宗教への希求。一八世紀スウェーデンの天才の、科学と神秘をかけ渡す思想を概観。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 批判哲学の大成者であるカントが『視霊者の夢』でとりあげ、ユングや鈴木大拙によって評価されたことで知られるドイツの神秘思想家スウェーデンボルグ(スヴェーデンボリ)の生涯と思想を解説しているコンパクトな評伝です。

    科学者として優れた才能を示しながら、霊的世界の探求へと方向転換し、キリスト教の正統に対する鋭い批判をおこなったスウェーデンボルグの思索の全貌を概観することができる良書だと思います。ただ、彼の科学研究と霊界にかんする思索のつながりが明瞭につかみがたいという印象があります。ヨーロッパの精神史にも触れながら、こうした問題に対する見通しを示してほしかったように思います。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

放送大学名誉教授。福岡県北九州市生まれ、大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒、コロンビア大学国際関係論修士、クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より一般社団法人先端技術安全保障研究所会長。主な著書に『アラブとイスラエル』(講談社)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会)、『中東の政治』(放送大学教育振興会)、『最終決戦トランプvs民主党』(ワニブックス)、『パレスチナ問題の展開』(左右社)など、多数。

「2022年 『イスラエル vs. ユダヤ人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋和夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×