イタリア・ルネサンス (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495579

感想・レビュー・書評

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  • レオナルドやミケランジェロのような芸術家ではなく、人文主義者たちが語るルネサンスの思想に焦点をあてた、イタリア・ルネサンスの入門書です。

    ペトラルカをはじめ、クザーヌスやフィチーノ、ピコといった思想家たちが、どのような精神史的背景のもとで生まれ、それぞれの思索を展開していったのかということが解説されています。ただ、かなり切り詰めた叙述のなかで、それぞれの思想についてあまり立ち入ることなく、ルネサンスの人文主義のおおまかな特徴を解説されており、たしかにルネサンスの概観を得るためには役に立つのですが、もうすこし立ち入った説明がほしいと感じてしまいました。

  •  ルネサンスが起こった経緯、環境などが書いてある。美術面の記述は少ない。ルネサンスが起こったときの宗教や教育は現在とは異なる。科学への過渡期で自然魔術という分野があったということを初めて知った。
     イタリアが多数の都市国家に分かれていたというのも現在と大きく異なる。
     ルネサンスというと古代ギリシャ・ローマ時代の復興というイメージがあったが、その点について詳しく書かれていた。
     ただ全体としてはまとまりを欠いている印象。

  • イタリアに行く前、勉強にと思って図書館にあったので「ま、いいか?」と思って読みました。
    わたしの脳みそではあんまりよくわかりませんでしたが・・
    ダンテやボッカッチョにもっと親しむべきとか、アルベルティがダヴィンチの前に万能人とよばれていたとか・・・
    なんとたくためにはなりました・・・すみません・・・

  • [ 内容 ]
    フィレンツェをはじめ、イタリア諸都市に花咲いたルネサンス-そのルーツと時代の精神を読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 「再生」の源を求めて(なぜイタリアにルネサンスが興ったか;ルネサンス文化の源泉)
    第2章 新しい教育と生き方の誕生(新しい教育;女子教育と魔女 ほか)
    第3章 「いのち」と自然を記述する(ルネサンスと宗教問題;生命主義の時代 ほか)
    第4章 古典の発見と広がり(生きるための「知」;印刷術の発達)
    第5章 都市と芸術を創る(都市国家イタリア;文学と美の繚乱)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 感動しました…。ルネサンス人の生き様に。
    精神の崇高さと知への探求を至高のものとする価値観に共感します。

    イタリア文学が色々と紹介されていたからなにか読んでみたいですね、そのうち。

  • 最後にファッションの話をしているルネサンスの本は珍しい。はじめてみた。それ以外は、澤井さんが他に書いたルネサンスの本とあまり変わっていない。いつもどおり、生命主義、魔術思想を強調している。

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著者プロフィール

日本の作家、イタリアルネサンス文学・文化研究家、元関西大学文学部教授

「2021年 『カンパネッラの企て 神が孵化するとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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