テレビアニメ魂

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497894

作品紹介・あらすじ

あの感動と笑いには理由があった!星飛雄馬は、最終回で死ぬはずだった。『オバケのQ太郎』は人気絶頂のときに打ち切られた。苦しくたって…の歌詞は二日酔いの男が作った。消える魔球の謎を考えるための合宿が行われた。『天才バカボン』は再放送のほうが視聴率が高かった。宮崎アニメの秘密は「動画枚数」にある。『ベルサイユのばら』監督は声優に交代させられた。素人が描いた顔1枚だけが原作のアニメがある。テレビアニメの「へぇ」満載。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:361.5A/A41k//K

  • 2005年刊行。著者は1968年に当時の東京ムービーに入社、巨人の星、新・オバケのQ太郎、ベルばら、名探偵ホームズなどのシナリオライター。鈴木良武、伊東恒久ら後の高橋良輔リアルロボット作品にて、ライターを務める猛者らと親交。◆体験談的回顧録だが、「巨人の星」監督の故長浜忠夫氏のエピソードが多い。中でもベルばら。監督は途中降板したが、その理由が監督の舞台風オーバーアクションの芝居の付け方に、主演の田島令子氏からクレームがあったためらしい。実際、降板後の出崎統演出、本橋秀之・平山智らの美麗な原画が冴えた。
    結果ベルばらの評価は上がったとも言える。それは折しも1980年。コンバトラーに始まる「長浜悲劇のスパロボ三部作(ライディーンを入れると四部作)」も終わっており、富野ファースト・ガンダム映画版公開の年でもある。それは、時代の潮目が少し変わりつつあったことを象徴する降板劇だったのかもしれない。

  • 2005年5月20日、初、並、帯無
    2016年5月30日、津BF

  • 巨人の星やオバQなどを担当した脚本監督の人のアニメ黎明期からの回顧エッセイ。とてもおもしろく、今のアニメへの多少の苦言もあれど説教臭くもなく、日本のアニメの歴史が垣間見える本だった。
    アタックナンバーワンの作詞エピソードなどや女帝の話が特に面白かった。
    海外との合作の苦い人種差別とも言えるようなエピソードや日本のアニメが動かないその仕組み、キャラクター商品の販売優先で打ち切られた話など、以前読んだアニメに関する本と似たような感じかなとおもっていたけれど、それよりバランスもよくて引き込まれた。
    生まれる前のアニメが多くて知らない作品などもあったけれど、大体は見たことのある作品だったし、文章もうまくて話についていけないという感じもなく、一気に読めて満足感のある本だった。

  • 予想外に面白い。

  • [ 内容 ]
    あの感動と笑いには理由があった!
    星飛雄馬は、最終回で死ぬはずだった。
    『オバケのQ太郎』は人気絶頂のときに打ち切られた。
    苦しくたって…の歌詞は二日酔いの男が作った。
    消える魔球の謎を考えるための合宿が行われた。
    『天才バカボン』は再放送のほうが視聴率が高かった。
    宮崎アニメの秘密は「動画枚数」にある。
    『ベルサイユのばら』監督は声優に交代させられた。
    素人が描いた顔1枚だけが原作のアニメがある。
    テレビアニメの「へぇ」満載。

    [ 目次 ]
    第1章 星飛雄馬を殺せ―『巨人の星』幻の最終回シナリオ
    第2章 人気絶頂で消えた『オバQ』―日本アニメの黎明期
    第3章 泣き笑い「消える魔球」騒動記―シナリオが原作を食う恐怖
    第4章 だけど冷や汗が出ちゃう―『アタックNo.1』主題歌秘話
    第5章 鉄拳にも理由がある―原作者が見たテレビアニメ
    第6章 再放送はバカにできないのだ―『バカボン』と『ルパン』の奇跡
    第7章 『長くつ下のピッピ』の衝撃 ―高畑勲と宮崎駿の偉大な才能
    第8章 オスカル様の耐えられない苦悩―声優たちの意地と誇り
    第9章 そして『アンパンマン』へ―テレビアニメの夢をもう一度
    終章 シナリオには法則がある―キャラクター設定と起承転結の方法

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • キャラクターの基本は「葛藤」「太陽」「月」

    起承転結が大切

    キャラクターとして弱いアニメはダメ



    ―――――――


    上記は、本書で最後に述べられていたことをまとめたものである。確かにこの定義には納得がいく。
    しかし、巨人の星やオバケのQ太郎、アタックナンバーワンは私からすれば親世代のアニメであり、見る機会はない。
    このアニメを見ていた人ならそんなドラマが!!と感じるのかもしれないが、全く知らない私にとってはふーん、だから?という感想しか持てなかった。

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