好きになる精神医学 第2版 (KS好きになるシリーズ)

  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061541801

作品紹介・あらすじ

精神医学の新しい流れに対応した第2版。
うつ病の新分類に準拠、DSM-5の考え方を紹介しつつ、子供の病気や心理療法
、向精神薬の記載も充実させた。わかりやすい解説とイラストで理解がますます
深まる。精神医学の入門書として最適。

感想・レビュー・書評

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  • 精神医学についての入門書。
    20日間じっくりかけて読みました。

    脳の構造(神経細胞やその構造について)から始まり、病気の種類、精神科で処方される薬について、睡眠について、脳に関わる測定機械(脳波やCT、MRI、PET、NIRSなど)について、また精神医療に関わる医療スタッフについてなど、幅広く網羅されている。

    Dr.ナビ・・・医者(先生)
    能太郎・・・人工知能
    の会話で進められており、とっつきやすくなっている。
    (所々、冗談もあり)

    主な心の病気全般に触れており、導入としてはとても参考になる。
    それぞれがどのような症状なのかが分かりやすい。
    図表、挿絵が効果的で、スムーズに読み進められるし、表はまとまっている。
    大うつ病、双極性障害、パニック障害、社交不安障害、全般性不安障害、PTSD、統合失調症、神経発達障害、神経認知障害などを中心に解説している。

    第2版になって、心理療法についても詳しくしているとのこと。

    薬についての章は、クロルプロマジンの誕生までの歴史、分類と効果、副作用、素朴な疑問などを扱う。

    診断分類は、DSM-Ⅳ-TRやDSM-5を中心に用いている。

    病気がどのようにして起こり、どのような症状がおこるのか、などを体系的に学びたい方におススメ。
    一般の方でもついていけるような工夫がされているので、ご自身やご家族・友人が悩まれている場合にも、知識理解の助けになると思います。

    知識理解があることで、間違った治療理解をしたり、あるいは偏見・差別も減るのではないでしょうか。

  • 精神医学をやさしく噛み砕いた本。
    一般の読者にやさしく理解を促す。
    また、医学という面で易しくかかれている。

    深く知りたい人には物足りないが、読みやすくまとまりもあり、入門書としては良いと思う。

  • 精神医学についての軽い入門的読み物。タッチは軽いが、中身はしっかり書かれている。ICD-10とDSM-V(とDSM-IV-TR)に基づいて、いくつかの精神病を取り上げ、病気の概要や治療法について書かれている。初めには基礎知識となる脳の構造について、PETやCTなどの検査機器についての概要記述もある。なぜか睡眠について一章が設けられているがやや浮いているようにみえる。

    精神医学の本であり、現時点で分かっている発病時に脳の化学的メカニズムに焦点がある。その観点から対処法としての投薬も解説されている。ただし心理療法についても、行動療法と認知療法を中心として統計的には有意なものとして扱われている。

    ざっと読むには最適な一冊。抑うつ性障害、双極性障害、不安障害くらいの違いは押さえておきたい。

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