盲目の科学者: 指先でとらえた進化の謎

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061542426

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  • 3歳で失明するが、周りの理解者による導きと本人の情熱と努力で一流の生物科学者になった著者の自伝的著作。一貫したメッセージは、「盲目は厄介ごとではあるが乗り越えられない悲劇ではない」、ということ。盲人は保護しなければいけないと思われがちであるが、必要なのは保護ではなく助力であることを思い知った。次の一文が沁みた。「危険がない世界は、ほとんど学ぶものがない退屈な世界である。盲人には挑戦する権利がある。たとえ、その挑戦が失敗に終わったとしても。(P170)」
    「エスカレーション(進化をもたらす主な要因は捕食者と競争者であり被食者ではないという考え)」や「断続平衡説(進化はゆるやかな適応ではなく、停滞が続く長期間と急激な変化が起きる短期間が交互に現れるという説)」など進化学の紹介としても面白かった。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:289.3||V
    資料ID:50002532

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