きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか 意思決定の進化論 (KS一般書)
- 講談社 (2015年1月23日発売)
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感想 : 15件
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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061567030
感想・レビュー・書評
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例えが面白い。ハリー・ポッターは必読書か…。
「おわりに」と「訳者あとがき」を読めばよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しい
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ヒトの意思決定に関して、合理的経済学者は、論理的な選択をし、利益が最大になるように行動するとしてきたが、人は比較的愚かな選択をすることがあり、そういう選択のバイアス(誤り、偏り)を行動経済学者が指摘してきた。しかし人の選択にバイアスがあるのは、今までの進化の影響を受けているからである、というのが、本書の主張です。進化生物学者から派生した、進化心理学者は、進化的視点から、人の行動を考える。そういう考え方をすると、人のバイアスの原因が見えてくるよ、と主張しています。男が派手なポルシェにさらに飾りまでつけて、原価の何十倍の値段で買うのは、不合理だが、これは、自分を目立たせ、メスを引き寄せるためである。またプリウスに乗って、環境に気を使っているよというのも、実は同じようにメスを引き寄せるためである。というようなことが書かれています。バイアスに説明をつけるということはできるかもしれませんが、本当にそのとおりなのかは、証明できているのか、少し疑問を感じなくもありませんでした。今まで得てきた知識を見直すのに参考になりました。