洛神の賦 (講談社学術文庫 887)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 7
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588875

作品紹介・あらすじ

『三国志』の英雄、曹操。その子曹植は武勇ばかりか豊かな詞藻に恵まれた名将。がその故にこそ兄(文帝)に疎まれ悲運を辿る。美しい詩賦に秘められた悲劇の武将の生涯を描く表題作を初め、唐朝中期、安史の乱の渦中に翻弄される詩人たち、王維、李白・杜甫。獄に繋がれ、或いは稚子を餓死させる、不幸の各々の形を描く。他に「白居易と元槙」、「聞一多評伝」等、中国文人の詩と人生を格調高く論ずる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 支那文学支那研究という分野の最後の光芒という感がある。どちらかと言えば軟系の文学を研究されてきたから、吉川幸次郎的なイデオロギーではない腰つきが柔らかい文章である。講演録もわかり良くて、聞一多という日本の与謝野鉄幹みたいな存在を初めて知ったことも喜びである。最後の「解説」に代えての著者の文章の最後は、直截だが深い息をついたような感慨がある。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1904~1994。山口県岩国市出身。九州大学名誉
教授。元早稲田大学教授。学士院会員。専門は
中国文学。その蔵書および研究ノート等の遺品
は、福岡県大野城市の「大野城心のふるさと館」
において「目加田文庫」として保存されている。
「平成」改元時、最終候補案となった「修文」
を提出したことでも知られる。

「2019年 『目加田誠「北平日記」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

目加田誠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×