万葉歌の成立 (講談社学術文庫 1061)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061590618

作品紹介・あらすじ

万葉集が庶民の素朴な生活感情を歌っているとする通説は、実は疑わしい。方言で詠まれた歌がほとんどないことでも分るように、その成立は宮廷が政治的に形成されていく過程と切り離せないのである。著者は近代的感性を安易にあてはめる古典解釈を斥け、村落共同体に発生した神謡に歌の始源を探り、万葉集の表現構造を精緻に分析して、日本の古代世界像を構築する。万葉学に新しい地平を拓く意欲作。

著者プロフィール

1943年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。武蔵大学名誉教授。著書に『古代和歌の発生』(東京大学出版会、1988年)、『神話・物語の文芸史』(ぺりかん社、1992年)、『古代都市の文芸生活』(大修館書店、1994年)『和文学の成立 奈良平安初期文学史論』(若草書房、1998年)、『平安京の都市生活と郊外』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『物語文学の誕生 万葉集からの文学史』(角川叢書、2000年)、『誤読された万葉集』(新潮新書、2004年)、『日本文学の流れ』(岩波書店、2010年)ほか。

「2015年 『文学はなぜ必要か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古橋信孝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×