ニーチェとその影 (講談社学術文庫 1295)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592957

作品紹介・あらすじ

「私の物語るのは次の二世紀の歴史である。」西欧的近代文明の根底からの批判者ニーチェは、自身の予言どおり没後一世紀となる現在も、偉大なる同時代者の輝きを失わない。1970年代のフランス思想の近代批判においてニーチェの精神は甦り、一方ドイツのハーバーマスは「力への意志」は非合理性への転回だと激しく論難した。後代の批判をも踏まえて、ニーチェを今どう読むべきかを第一人者が説く。

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5かな。
    久しぶりにこの手の本を読んだのですが、まぁ四半世紀以上前に書かれた本でもあるのか、何かこうピントが合ってないなぁと率直に感じました。
    当方、給料生活に浸かって随分と経ってしまったこともあるのかもしれませんが、どうも現実感に乏しいというのか、多分これでは現在の学生を惹きつける議論ではないのでは?と正直思ってみたりして。
    あと、意図的なのか判然としませんが、こういう議論ってあの大戦の話をどこか回避しているようにいつも思うんですよね。この辺に本作に対する物足りなさがあるような気がする。
    うーん、こういう世界はあって然るべきだと思うんですが、市場社会が進化した現在に合わせていくというのは至難の業だなと思った次第で。

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著者プロフィール

三島 憲一(みしま・けんいち):1942年東京生まれ。東京大学人文科学系大学院博士課程中退。大阪大学教授、東京経済大学教授などを歴任。大阪大学名誉教授。専攻は社会哲学、ドイツ思想史。

「2024年 『資本論 第一巻 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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