光は東方より (講談社学術文庫)

著者 :
制作 : 平川 祐弘 
  • 講談社
3.58
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本棚登録 : 36
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061593732

作品紹介・あらすじ

松江から熊本へ。日本での生活体験が広がるにつれ、小泉八雲の日本理解も哲学的思索へと深まってゆく。古来、日本人は樹や泉、鏡などの中に「霊的なるもの」を感じ、信仰の対象にしてきた。その日本の文化と精神の流れを、メタフィジカルな次元で捉えようとする。『九州の学生たちと』『博多にて』などの佳作を中心に、東方の国日本を巧みに描いた味わい深い作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 「小泉八雲著 平川祐弘編」と表紙にあったので、すっごーい☆こんなに流暢な日本語を書いたんだ〜と感心していたら、巻末に訳者一覧があった ( ̄▽ ̄)そうよね。 ま、いいけど。日本が蜻蛉洲と呼ばれているとは知らなんだ。最近あんまり見ない気もするが。

  • やっぱり都々逸って良いよね。
    基盤の考え方、感じ方は違うのに、日本人の考え方をじっくり見つめてくれた。日本人の特異性、いじらしさ、強さ、弱さ。
    まるで頭の中を白日にさらされた気がして落ち着かない、けれど続きを読み進めずにはいられない。

  • もう、嵌った。
    昔の日本人を冷静に観察していて、そしてその情緒を感じることができる恐るべき人。
    内容も深いものが多く、かといって難しすぎず…
    日本人とか外国人とか、そんな小さな枠組みを超えた人生を垣間見れる一冊です。

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著者プロフィール

(1850年-1904年)ギリシア生まれ。作家。ラフカディオ=ハーン。1869年アメリカへ渡り、新聞記者に。ハーパー社の通信員として、1890年4月4日来日。島根県松江尋常中学校へ英語教師として赴任。1890年12月、小泉節子と結婚、日本に帰化し、小泉八雲と名をあらためた。節子夫人から聞く日本につたわる話を集め、工夫をこらして物語にし、『Kotto(骨董)』『kwaidan(怪談)』などの本にまとめた。

「2008年 『耳なし芳一・雪女 新装版-八雲 怪談傑作集-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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