日蓮「立正安国論」全訳注 (講談社学術文庫 1880)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598805

作品紹介・あらすじ

あいつぐ異常気象・疫病・飢饉・大地震、そして承久の乱。荒廃する国土をもたらしたのは、正法が廃れ、邪法=専修念仏がはびこる仏教界の混迷である。日蓮は、社会の安穏実現をめざし、具体的な改善策を「勘文」として鎌倉幕府に提出したのが『立正安国論』である。国家主義と結びついてきた問題の書を虚心坦懐に読み、「先ず国家を祈って須らく仏法を立つべし」の真意を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 2008年刊行。現代語訳・語釈・解説のみ読破(一部読み下し文を含む)。日蓮が「立正安国論」を叙述した時点(鎌倉時代中期)の生活実相を知りたいと思ったが、期待したほど詳細ではなかった。日蓮宗基礎データ。現世利益思考、権力に対する批判、行動主義。専修念仏の否定、特に法然への敵意に彩られる。

  • 近現代日蓮受容、日蓮教学の力点の変化や日蓮研究史の変遷はよくまとまっている一冊ではないでしょうか。

  • 解説がなくても、現代語訳だけで十分理解可能だが、冒頭の全体的な解説や各節につけられた解説のおかげで、歴史的な背景も理解しつつ読み進めることができた。日蓮はとにかく浄土宗を諸悪の根元と考えており、本書を読むと、その勢いのすさまじさを実感できる。

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著者プロフィール

東北大学大学院教授

「2009年 『日本文化論キーワード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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