冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.77
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本棚登録 : 1632
感想 : 235
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823822

作品紹介・あらすじ

彼らは思い出せない。どうしても"その名"を思い出すことができない。学園祭最終日、学校の屋上から飛び降りて死んでしまった級友は誰だったのか。緊張と不安に包まれ次々と仲間が消える中、抵抗も空しく時計は進んでいく。そして不気味に鳴り響くチャイムとともにまた一人、誰かが消える。彼らを校舎に閉じ込め漆黒の恐怖に陥れている『ホスト』の正体がついに明らかに。

感想・レビュー・書評

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  • ☆3だけどデビュー作だからプラス1
    偉そうに言ってゴメンなさい( ̄▽ ̄)

    ただ長すぎ!人数多すぎ!8人もいらないし!
    そして消える時のホラーテイストに意味があるのか?

    これだけの長編をグイグイ読ませるパワーは並みじゃないと思います_φ(・_・

    たぶん進化していく辻村さんが楽しみです♪


    • みんみんさん
      あゆみりんさんこんばんは〜♪
      石像意味ないんか〜い‼︎
      ってわたしも1人で叫びました( ̄▽ ̄)笑

      あゆみりんさんこんばんは〜♪
      石像意味ないんか〜い‼︎
      ってわたしも1人で叫びました( ̄▽ ̄)笑

      2022/12/28
    • あゆみりんさん
      みんみんさん、こんばんは♪

      石像に何も意味なくてびっくりしました(笑)
      しかも、めっちゃホラー演出でひとりひとり消えていく…
      なぜあそこま...
      みんみんさん、こんばんは♪

      石像に何も意味なくてびっくりしました(笑)
      しかも、めっちゃホラー演出でひとりひとり消えていく…
      なぜあそこまでホラーにこだわったのか…(笑)
      2022/12/28
    • みんみんさん
      書き始めたのが高校生だったらしいですよ。

      きっとあれこれ盛りだくさんにしたかったのね笑
      書き始めたのが高校生だったらしいですよ。

      きっとあれこれ盛りだくさんにしたかったのね笑
      2022/12/28
  • 2020/11/24読了
    #辻村深月作品

    完結編。
    自殺を図った人物、ホストが明らかに。
    諸手を挙げてハッピーエンド
    とならないのが辻村作品らしさではあるが
    とても面白い長編だった。
    しかし人の抱える闇を描かせたらピカイチ。

  • シリーズ下巻。最終章。
    無人の学園に閉じ込められた8人の恐怖もクライマックス。
    それぞれの過去。ずっと不明だった担任「榊」の謎。
    そして飛び降りたクライメイトの正体。
    一気に明らかになりました。
    榊についてはかなり驚かされました。
    校舎の謎については少し拍子抜けだったかな。
    ラストはさわやかな終わり方。
    個人的に終わり方はイマイチだったけど。
    全体的には面白い作品でした。
    でも、やはり長いかな。

  • 伏線が多すぎて一回では回収しきれない印象です…
    してやられたーーと思いました。
    今すぐ2周目をする体力はないのでまた期間を空けて2周目読みたいと思います

  • 「辻村深月」と、作者の名前をそのまま名付けられたヒロイン。

    少し前に、朝日新聞の「いじめられている君へ」というコラムで
    辻村さんの切実な言葉に胸打たれたばかりだったので、
    20代になったばかりの頃の辻村さんは、デビュー作として、どうあっても
    この作品を書き上げておきたかったのだなぁ、としみじみ思いました。

    『名前探しの放課後』で心洗われるような爽やかな感動に浸った後だったこともあって、
    どちらかというと『子どもたちは夜と遊ぶ』路線の、重くて痛くて、怖いシーン頻出の
    この上・中・下巻に渡る長い物語に精神的についていけるか不安だったけれど

    深月と共に校舎に閉じ込められた鷹野、菅原、昭彦、充、景子、梨香、清水という7人の
    それぞれが抱える事情や思いが愛情をこめて丁寧に描かれ、
    時折り挿まれる凄絶な描写に慄く気持ちを鎮めてくれて。。。

    クラス対抗リレーで転んだ清水を、下級生に手を振りながら走ることで
    自分が手を抜いた風を装いつつ、抜かれた分の人数をきっちり抜き返して
    1位でゴールして鮮やかに庇ってしまう鷹野(しかも待望の眼鏡男子♪)、

    恵まれた家庭で「普通の幸せ」を当たり前のように享受することを引け目に感じながら
    それでも「ひまわりの家」に通い、ハーフの少年ヒロのために奔走する菅原、

    現実世界に暫し戻った鷹野の言葉を、一片の疑念も挟まずに信じて
    彼のために力を尽くす鷹揚で器の大きい生徒会長の裕二など

    辻村さん作品らしい、魅力的な男の子たちに惚れ惚れしながら
    大学生になった深月が、小指にしっかり「みーちゃん」時代の懐かしい指輪をはめて
    落ち着いた風情でお茶を飲む姿に救われて、
    デビュー作とは思えないこの力作の頁を閉じたのでした。

  • なるほどそう来たか!というのはあまりないんだよね
    ないんだけど面白い!

    最大の違和感提示からの謎解きフェーズ
    自分はあれ?って思ってもそこを突き詰めたりせずにどんどん読み進めていくスタイルなんで辻村深月さんは合ってる気がする

  • 面白かったーけどホストの正体が気にくわん!
    もうちょっと驚きが欲しかった。
    あとラストがちょっとダラダラしすぎに感じた。
    ハッピーエンド的な感じで「良かった」とは、思うけど。

    菅原の過去の話が妙に長いなーと思ったら、なるほど!
    嫌いじゃない!

    それにしても裕二がかなりの脇役なのに良かった。
    鷹野との関係、景子との関係。

    長い話で読み応えあった!
    楽しかった。

  • 読了しました。面白かった!読んで、良かったです。

    途中、登場人物達の苦しみに、辛くなりましたが…最後に、救いがあります。僕には、そう思えました。優しい物語、と思えるラストでした。最近はミステリーばかり、凄惨な話ばかり読んでいるので、この感じ、嬉しかったです。

    軽い?どんでん返しもありましたが…ミステリーとしては、どうかな…まあ、色々な意味で、僕は楽しめました。また、辻村深月さんの作品、読みたいです。

  • 最近辻村作品を読み続けたせいか、なんか読んだことある話?って思いました。
    でもこれが原点なんですね。

  • わかったような、今ひとつわからないような…。
    「ひまわりの家」の部分がやや読み辛かった。
    (大事な部分なんだけど、なんだか読むのが面倒くさくなる)

    裕二と鷹野、こんなにもカッコ良く完成した「男」って感じの高校生っているかしら?

    ホストはずるいな。なんだかんだ言って、亡くなった子がやっぱり一番可哀想。

    読者が、先が知りたくてここまで引っ張ってこられたという意味では、面白いということにはなるのかもしれないが、なんとなくモヤモヤ感が残る。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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