女狐 (講談社文庫 く 2-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831186

感想・レビュー・書評

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  • 1983年11月の講談社文庫。単行本では既読済だったが、文庫版で再読。「女狐」「お滝殺し」「あぶな絵の女」「赤猫の女」「蝮の恋」「商腹勘兵衛」「微笑む女」「心中面影橋」の8編。8編いずれも女がからむ。解説にあるとおり町人の6編と「商腹勘兵衛」と「微笑む女」の2編が武士もの。時代小説の多くは町人の世界を中心としている(だから武士の関与も町奉行とかが多くなる)と感じているので、新鮮。(江戸時代)の武家の倫理感って儒学が中心に入って、特殊に感じてしまう。

  • 8本の短編からなる1冊です。
    どれも時代物で、あまり時代は明確には書かれていませんが、たぶん江戸時代でしょう。
    内容は「男と女と愛と死」の話しです。しかもどれもこれもドロドロしていて、グロくて、ものすごい話しばかりです。
    どの話しもまったく爽やかな話ではありませんが、でも何とも言えず引き込まれるモノがあります。
    そのへんが栗本薫のすごいところでしょうか。

  • 栗本薫の時代ものの最初の作品とのこと。
    解説の紹介によると栗本薫は,史実に基づいた作品は書かないとのこと。

    本書も,短編で江戸時代の女性の生き方の一端を表現している。
    栗本薫らしく、裏社会、下層社会の描写が鋭い。

    どこから着想しているのか,後学のために調べたい。

  • 時代物(着物着てる頃)の短編集ですが・・・。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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