- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061840577
作品紹介・あらすじ
これは酒飲みのための童話である。単純で、新鮮で、意表をつき、みずみずしくて、手厚い物語である。酒ぎらいのネコが昼も夜も眼を光らせてスコッチの樽を守るというこの物語には鋭い観察眼とほのぼのしたユーモアがある。スコットランドの酒蔵を守る、愛すべき番猫たちへ捧げるレクイエム。カラー写真多数収録。
感想・レビュー・書評
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ザ・ウイスキーキャット (講談社文庫)
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うちの猫も オカマじゃなかったら
鳥やねずみに 闘争心を燃やしていたのだろうか?と 思いながら読んでおりました。
ヨーロッパの方は 犬も猫も ウサギなどは自分で狩って食べたりするのね。日本はペット化しすぎなんだろうなぁ -
ニコルさんの本は「自然記」とか系から入った私ですが、これと「北極カラスの物語」がお気に入りです。わりと野生動物が好きなほうなので、人間に都合のいいちゃちい擬人化や思考を持たせる作品は好きじゃないのですが
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私の大好きなニコルさんの本。
ニコルさんは自然を題材にした本のイメージが強いのだが、この本は珍しくネコの本。
ネコと言ってもただのネコじゃない。
アイルランドのウィスキーの酒譲で働くネコを題材に書いた物語だ。
それにしても、本人は決してネコではないのに、どうしてこんなにネコに成りきって文章を書くことができるのか全くもって不思議なものだ。
写真もすごく活き活きとしたネコがたくさんいて、私はどちらかと言えばネコより犬派なのだが、この本のネコたちには本当に親近感を覚える。
私の祖父母の家は農家なのだが、やはりネコを飼っていて、害であるネズミを捕らせるために同じような役目を果たす重要な家族の一員としてならされている。
きっと国が違っていても、そういう点が親近感を湧かせるのだなあと思う。
都内の本屋で実はずっと会いたかったニコルさんに御会いすることができた。
ニコルさんはとても柔らかなまなざしをした、話し方も穏やかな、やわらかい大きな手の持ち主だった。
私がWWFに入ったのは、きっとニコルさんの影響もあったと思う。
いろんな番組でいろんな国の自然についてのお話をニコルさんを通して聞くことができて、私も実際ロッキーなどに旅行に行って少しでも自然の神々しさに触れることができて、そういうことから、やはり地球の偉大さを常に感じさせられる。
もし自然科学のほうへ進んでいたらきっと野性の動物保護とか自然保護とかそういう仕事に進んでいただろうなあと思う。