おゆさんの感想
2020年11月24日
日本人なら誰でも名前を知っているであろう一休さんが主人公の時代小説。 来る者は拒まず、去る者は追わずの一休さんの家の門はいつも開けっぱなし。僧侶でありながら自分の欲に正直に生き、さりとてお金や物には頓着せず、困っている人を見過ごせない人柄に多くの人々が集まってくる。 テレビや昔話のようなとんちは出てこないが、一休さんが人を諭す言葉はお坊さんとは思えないほど人間臭く、それでいて成程と思わせる説得力があり、とても面白い。