- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061852044
感想・レビュー・書評
-
ジェットエンジンに興味がある訳じゃないけど、製造業の末端で働く者としては興味深い話ばかり。
今で言うとブラック企業的な内容。
ただそこには、働く者の意地とプライドを垣間見る!現在私たちが安穏として生きていけるのは、先人の汗と涙の結晶の賜物である技術を残してくれたから。それにあぐらをかいている身が恥ずかしい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦前より国産ジェットエンジンの開発が進んでいたであろうことは、「橘花」という飛行機が存在したことより明らかであるが、メッサーシュミット Me262のような確固たる技術ではなかったことは、量産でなかったことからおぼろげにそう思っていた。本書は、そのエンジン「ネ20」から始まり、多くのジェットエンジンを国内で手がけるようになった日本の技術屋物語である。
敗戦による技術研究・開発凍結による停滞を乗り越え、今日にいたるまで克明に描かれている。中心がIHIの技術陣になっているので今日の勇姿をHPから除かれるのも一興であろう。
http://www.ihi.co.jp/ihi/products/products_02.html
技術は、ヒトが開発するものだということをつくづく考えさせられる一冊である。 -
エンジニアの苦悩と、成長の歴史。エンジニアを自負する人は必読かな。戦前〜近代のジェットエンジンの変遷に興味がある人も是非。