からくり人形は五度笑う (講談社文庫 つ 18-1)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858626

感想・レビュー・書評

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  • 新本格初期の女流作家。島田荘司推薦でデビューされたとのことですが、横溝正史の系譜のおどろおどろしいミステリ。27年前に失踪した父からの手紙、過去に起こった3つの不思議な事件。
    半ばインチキな大物理トリック、からくり人形、アナグラム、などなど本格ミステリで大好きな展開の連続。島田荘司イズム感じます。あまり魅力の感じられないフリーターの探偵も逆に新鮮に感じる。容疑者(というか犯人)と懇ろになってしまう展開も最近見ない。「三毛猫ホームズの推理とか」、、、それも古いか。短いですが、どんでん返しや隠された真相など、本格の醍醐味が味わえる作品。
    また、島田荘司の解説はどこで読んでも本当に面白い。自身と作者、綾辻行人さんの作風を井の頭線の駅に例える下りは笑ってしまう。

  • ○○年ぶりの再読。好い具合に初読の印象を忘れていて楽しく読んだ横。謎解きの部分に関しては正直消化不良で、もう一度読み直さなければならないが、横溝ばりの道具立て、島荘系のトリックでありながら、いわゆる新本格派にありがちな、肩肘張った、奇をてらったところがなく、心地よく読めた。探偵役の一尺屋遥があざとすぎないのも好もしい。続編を待機させておいて良かった。

  • 短歌を読ませて犯人当てる。
    なんて日本的ホームズ。

  • 27年前にフラリと出て消息を経っていた依井直之の父。その父から直之宛に突然葉書が届く。どうみても失踪当時に書かれたものらしい。しかし投函されたのはつい先ごろ。父の行方と葉書の謎を解くために直之は単身で、Y県の沙華姿(さかしな)へと赴く。
    その村には27年前に凄惨な殺人事件が起きていた。まるでその事件を示唆するような短歌が書かれた葉書が、宿として間借りしている<水車>の娘・仁内結姫届く。謎を解き明かそうとしている直之にもやがて魔の手が忍び寄る。


    派手で、とても綺麗な殺人事件(笑)
    雪の上に紫の薔薇の花びらが散ってて、その上に生首ですもの。美しい〜。(勿論、雪密室)
    まぁ、ちょっと考えれば犯人も絡んだ人間関係も読めるが、これは楽しくサラサラと読める。
    人形が空中を飛んだり、幽霊(か?)が出たり、見立て殺人だったりと要素はふんだんにある。
    そこら辺りの設定が往年の横溝文学に匹敵するので好きだな。
    それと、何を置いても一尺屋遥が個人的に好みだっ!!
    この男いいなぁ〜。一尺屋シリーズがあと数本あるようなので探すべし。
    内容はどうでもいい。一尺屋に会いたい(笑)

  • トリックはすごかったけど内容はいまいちだな~。主人公に魅力がないのもねぇ・・・。

  • 【カラクリカルカレ】

    ミステリーじゃなくて、サスペンス。

  • 初版本

  • 一尺屋シリーズ第1弾

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