徳川家康(10) 無相門の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950320

感想・レビュー・書評

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  • 小牧長久手の戦いについて。
    合戦の顛末と終戦の様子を描く

  • 家康と秀吉の腹の探り合い。
    小牧長久手の戦いとはそういう事だったのか。
    それにしても石川数正の今後の動きが気になる。

  • 大権現様が時勢を味方に付けた者との戦いを堪え忍ぶ10巻。

    何もかも思い通りにしてきた秀吉だったが、
    全てをお見通しの大権現様は思い通りにはならなかった。
    だが、平和のために今秀吉を潰すのは得策では無いと考え、
    兵を引き、講和を決意する大権現様。まさに神である。

    そして苦しい立場に置かれる石川数正。
    秀吉派の作家は冷たい徳川より温かい羽柴を選んだとし、
    家康派の作家は徳川のために汚れ役を引き受けたとしている。
    どちらがより史実に近いのかはもはや誰にも分からないが、
    三方原や伊賀越など苦難を一緒に乗り越えて来た
    主君や仲間たちをそう簡単に捨てられるかと考えると、
    願望もあるが、後者の方がより事実に近いのではと思う。

  • 家康家臣石川数正と秀吉との駆け引き。小牧、長久手の戦いでの家康の智略。本多忠勝の強烈なキャラクター。じっくり楽しめる。12.9.9

  • 非常に読みやすいので。皆様にお勧め、家康が主人公だし、家康びいきだね。

  • 913.6 ヤ (10) 

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4061950320
    ── 山岡 荘八《徳川家康 10 無相門の巻   19871201 歴史文庫》
     

  • いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
    結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
    また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。

  • 家康vs秀吉の決戦

  • 小牧・長久手の戦い。


    天下を狙う者たちとの死闘。


    今川義元とのときは膝を屈し、武田信玄には壊滅的打撃を受け、織田信長には正室と嫡子を差し出した家康。秀吉とは互角以上の戦いをやってのけた。


    軍事的にはやっと日本の頂点に達しつつあるようだ。



    駿遠三甲信五カ国の太守になっても麦飯喰らいの家康。


    堺商人を取り込み、商業から富を得る秀吉に対抗するにはそれ以外に手はない。


    外交下手の三河武士たちは素朴朴訥に命を捨てる最強の野戦集団であった。

    家康はついに強みを生かして日本最強の軍事国家を作った。

    堪忍・内政・農業資本の家康。
    知略・外交・商業資本の秀吉。


    さて、天下はどこに行く。

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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