徳川家康(17) 軍荼利の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950399

作品紹介・あらすじ

石田三成の家康に対する敵意はますますつのった。だが皮肉にも彼は、秀吉子飼いの七将の襲撃を避けるため家康の庇護を受ける羽目に。いったん三成を近江へ帰した家康は、上杉討伐を名目に出兵を決行。と、その留守を狙って三成挙兵、家康はただちに軍を西へ返す。関ケ原前夜、虚々実々の駆け引きが続く!

感想・レビュー・書評

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  • この巻は関ケ原前夜。結局、淀君は本当に三成を応援していたのか家康を応援していたのかがよく分からないところ。またさらに分からないのは、なぜ三成は、こんなに家康を敵視していたのか、三成がここまであかんやつじゃなかったら、たぶん豊臣家は滅んでなかったんやろうなあと、思いました。そしてこの巻のハイライトは、鳥居元忠の伏見での奮戦。次は、いよいよ関ヶ原!

  • 家康が大坂城西の丸に移ってから関ヶ原の戦いに至るまで。直江状、大谷吉継と三成の友情、細川ガラシャの死、小山評定、伏見城玉砕などといったイベント。家康の神仏に賭けるという気迫が凄い。

  • ついに石田三成との対立が明確に。石田三成の人望のなさの描かれ方が若干気の毒。

  • 関ヶ原前夜、家康と三成の駆け引きが佳境に入っていく。
    家康の老獪ぶりが際立つ。
    信長、秀吉と続いてきた天下泰平の夢。
    家康が見事にその夢を叶えようとしている。

  • いよいよ関ヶ原の戦いに向かう。関ケ原前夜の様子が描かれる。
    鳥居元忠の伏見城攻防の描写が秀逸。
    ガラシャ夫人の描写は思った以上にあっさり。

  • 関ヶ原前夜。

    東/西それぞれの駆引きが詳細に描写されていて興味深い。

  • 2016/1/3

  • 石田三成、自分の器を知りつつ、皆を破滅に巻き込んでいく。
    直江兼続、賛否が分かれそうな対応。漢を魅せた立派な対応ととるか、状況をわからないただの愚行と取るか。
    なんにせよ、皆家康の掌の上で踊っている・・・。
    いよいよ関が原へ。

  • 大権現様が天下人としての使命を堪え忍ぶ17巻。

    直江状により上杉征伐を決意し、
    天下泰平のための戦いに臨む大権現様。
    幼少からの家臣である鳥居元忠が自ら捨石になり、
    出自のために翻弄された細川ガラシャも犠牲になってしまう。
    立場は違えど、二人の死に方はまさに殉死である。

  • 関ヶ原前夜。石田治部少輔との駆け引きなのだが、家康については、天命に逆らわず、事を進めるように表現する。そして、事を邪魔する者から人々を守る軍荼利明王にたとえている。司馬遼太郎が狸親父にたとえているのと対象的で面白い。12.11.14

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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