徳川家康(19) (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950412

作品紹介・あらすじ

慶長8年2月、家康は征夷大将軍に就任し、いよいよ天下人として、理想の国家づくりに着手した。徳川・豊臣両家の和合のため、孫の千姫を秀頼に嫁がせ、「斬り取り勝手」の戦国の常識を根底から改革しようとする。しかし淀君をはじめとする反徳川の執念は根深く、泰平の道はいまだ遠しである。

感想・レビュー・書評

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  • 家康が征夷大将軍になり、江戸に戻る。
    孫の千姫を秀頼の妻として大阪に送る。
    大久保長安登場、なかなかのやり手ぶりを見せるが危うさも感じさせる。

    前巻が面白かったから、ちょっと退屈だったかな。

  • いよいよ家康が征夷大将軍となる。信長から秀吉の世に変わる際の描き方でも感じたが、当時の人々がいかに徳川の世に変わりゆくことを理解していくのか、それを理解させるのかの苦心が描かれる。特に終盤の淀君へ堺商人の視点、歴史を俯瞰した視点(当時そのようなものの見方ができたのかはわからないが)で切々ととくシーンは印象的。関ヶ原の合戦を経てなお時代の移り変わりを最も認めたくない人物の現状認識の変化に、名実ともに徳川体制への移行が感じられる。

  • 今まで当たり前のように思っていたのですが、今更ながら、家康はなぜ幕府を開こうとしたのか、ということがよく分かりました。。関ヶ原以降の大坂城内の風紀の乱れと人物のなさ。片桐且元も、頭はよくても考えるだけで、何もせず。大野治長に至っては全くの奸物。あの賢かった茶々は色狂いと宴会好き。これは、滅ぶべくして滅ぶ。一方の家康は、秀吉との約束を果たすため、千姫を秀頼に嫁がせる律儀さ、この時点では、家康はまだ豊臣家を潰そうなどとは、全く思っていなかった表れなのでしょう。残り7巻!

  • 大久保長安の登用、於大の死、征夷大将軍への補任、納屋蕉庵の死、大仏殿の炎上、片桐且元の苦悩、千姫の輿入れ、大坂城の黄金、江戸開府、大坂城内の様子、家光の誕生。

  • 大久保長安、興味深い。

  • これまでは、戦国武将としての家康。
    だが、ここからは名実ともに天下人となった、為政者としての家康が描かれていく。
    これまでの合戦などの盛り上がりは無いが、江戸の街作りをどう、成し遂げていくのかに注目していきたい。

  • 他の巻に比べて、なんだか読みやすかった。
    後半のクライマックスに向けての、新たなるスタートが切られた巻。
    大久保長安による江戸の町づくりの描写が興味深い。

  • 江戸幕府開府が中心。

    しかし一方で、豊臣家が没落に向かうさまが描かれている。

    幕府開府は家康にとって最重要ではあるが、本巻に登場する種々のエピソードはやや冗長な気がした。

  • 関ヶ原の合戦の始末も終わり、家康が将軍宣下を受ける。
    これからどのように泰平の世を築いていくのか。
    家康の描写が多くなり、読んでいて安心する。
    大久保長安というこれまた魅力的な人物が登場。
    それにしても、淀君の描写はやりきれない。

  • 2016/1/18

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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