- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950443
作品紹介・あらすじ
大久保長安の"貿易日本"建設の野心は、松平忠輝と伊達政宗の心を大きく揺さぶった。しかし野心は時として無謀を呼ぶ。はたして長安の動きは、旧教宣教師や関ケ原牢人の、徳川覆滅の夢を煽る導火線となった。大坂へ大坂へと、諸国の牢人の激情が集約されてゆく。"大坂の陣"はすでにその兆しを見せた。
感想・レビュー・書評
-
大久保長安が亡くなり、連判状が発見される。
ここから問題が大きく広がり、徳川家も大阪方も切支丹宗派もきな臭くなってきた。
次巻はいよいよ大阪の陣に向けて対立し始めるか。
しかし関ヶ原以降が長いよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岡本大八事件、大久保長安事件、そしてイギリスからの使節の来日などが旧教徒に焦りを呼び、伊達政宗や牢人の思惑が複雑に絡み合い、それが家康や秀頼の意に反して大坂と江戸の対立を煽るという歴史の描き方。二条城での対面などは感動的。
-
大久保長安の没落。その後にこんな大きな爪痕を残していくとは。欧州での覇権争いが、こんな遠い小さな島国でも繰り広げられているのが興味深い。やはり世界史と日本史、世界の中の日本という目線で歴史をみないといけない。
-
家康死後の世を考え、それぞれの保身に走る人々。
その中での大久保長安の死により、泰平の世が揺らぎ始める。
死を目前にした家康は、これをどう防ぎ、どう治めてゆくのか。
大坂の陣前夜。
魑魅魍魎どもがうごき始める。 -
家康があくまでも主人公ではあるが、本巻のもう一人の主役は大久保長安。それから伊達政宗も重要人物として絡んでくる。
徐々に大坂の役へと向かうさまが描かれているが、山岡は大坂の役を、さまざまな勢力が複雑に絡みあった結果生じてしまったように描こうとしているのが興味深い。 -
2016/2/18
-
大久保長安、急死。
太平の世の綻びが大きくなりそうな気配。いつの世も、争いというものはなくならない。 -
大権現様が泰平を乱す綻びを堪え忍ぶ22巻。
将来が危ぶまれた秀頼も立派な青年に成長し、
戦乱続きのヨーロッパを尻目に泰平を謳歌する日本。
目を閉じると平和な江戸時代の光景と共に執筆当時の
新幹線が走り、オリンピックの開催に湧く東京の光景が思い浮かぶ。
だが、その平和も大久保長安の野心に様々な要因が絡み、綻び始める。
志を果たし、日課念仏に勤しむ大権現様だったが、
まだまだ休ませてはもらえなかった。 -
大久保長安の急死により、、忠輝の舅伊達政宗の思惑、大久保家と本多家との確執を生み、そして切支丹、浪人の様々な妄想が世を乱し始める。泰平の世になったと思ってた家康が腰を上げずにおれなくなった。12.12.30
-
913.6 ヤ (22) 登録番号8902
2011年度教職員推薦図書