6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は (おはなし12か月)

  • 講談社
3.56
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本棚登録 : 137
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061957428

作品紹介・あらすじ

つゆの日々、雨がふるたびに「しとしと」が「しくしく」に聞こえ、だれかがどこかで泣いている気がしてじっとしていられないクマのまーくん。
雨の中をさんぽし、泣いているあじさいやかたつむり、人間の女の子をはげましてまわります。そのはげましかたがどこか抜けていて、いつもへんてこな結末に。
それでも本人は大まじめ、雨が降るたびに大いそがしなのです。
しかし、まーくんのがんばりで、みんながどんどん笑顔になっても、なかなか「しくしく」の音はやみません。
いったい、だれが泣いているの?
あいすべきクマ、まーくんと雨とおともだちのおはなし。

感想・レビュー・書評

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  • ☆梅雨入りしたので読みました♪ 森絵都さんは絵本も書かれているんだ。

    くまのマーくんは森いちばんの泣き虫さん。悲しい気持ちがわかるから、しくしく泣いてる人を放っておけないのです。
    他の花と色が違う事を泣いているあじさいに向かってマーくんは「色が違ったってきみはきみだしいいじゃない」と言いました。私はマーくんいいこと言うね!と思ったけど、あじさいから返ってきた言葉は「マーくんは自分だけ色が違っても平気なの?」でした。
    ズキッときた。レモン色の私?灰色の私?…嫌だ。軽々しい慰めは時に相手を傷つけるのだ。そして、マーくんがあじさいにしてあげたことは…。

  • クマのマーくんには、雨の音が「しくしく、しくしく。」と聞こえる。
    どこかでだれかがないてる気がして、落ちつかないマーくん。なき声のぬしをさがしに行きます。

    いろんな子の悩みに付き合うマーくんがかわいい。また、それで気づいたこともあり、マーくん自身の成長にもつながってる。

    低学年におすすめ。

  • どんどん物語に入り込んでしまう。
    梅雨という季節を 心やさしいくまのまーくんがつむいでいく。
    梅雨っていいなぁ♪

  • 【図書館】おはなし12か月シリーズで、富安陽子さんの『鬼まつりの夜』を読んで、森絵都さんも書かれていることを知り、読みました。くまのマーくんのとてもかわいいお話しです。

  • 2015 6/7

  • 森絵都さんの童話。雨の降る音が誰かの泣き声に聞こえるのは、くまのマーくん自身が泣き虫だから。あめふりくまのこを思い出すようなかわいいお話。ナメクジの連続前転、面白かった。

  • クマのマーくんには雨の音が「しくしく、しくしく」と聞こえます。雨がふるたびにそう聞こえるのですからおちつきません。マーくんはないている「だれか」をさがしにいくことにしました。梅雨のおはなし4つ。

  • いまの季節にぴったりな本。クマのマーくんは雨の降る音が泣き声に聞こえるのです。しくしく。しくしく。
    村一番の泣き虫マーくんは泣き声の雨音を他人事には聞こえず、お気に入りの傘をさして泣き声の主を探します。

    森絵都さんの児童書たまらんなー、ほんと。

  • ★★★☆☆
    梅雨にちなんだおはなし。
    泣き虫くまくんは、だれかが泣いている声にも敏感。
    どうしたら泣きやんでくれるかなあ?


    内容は低学年向け、言い回しは中学年以上な感じ。
    巻末に6月豆知識。

    『おはなし12か月』シリーズ。
    毎月、違う作家さん。楽しみ。
    (まっきー)

  • 20130503朝日新聞☆大地をぬらす雨の音「しくしく、しくしく。」と聞こえて気になってしかたがないくまのマーくん。「しくしく」たどって出会いを重ねます。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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