叫び声 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
3.63
  • (24)
  • (39)
  • (55)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 538
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960718

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いろいろな捉え方があるみたいだけど、読んでいてふつうにおもしろかった。

  • 荒涼として荒涼と荒涼たり

  • 僕(主人公)という人間が大学生のころに出会った4人の物語。僕、ダリウス・セルベゾフというアメリカ人、虎、呉鷹男が共同の目的の元、一つの屋根の下で生活を共にする。ダリウスが造船中である友人たち号(レ・ザミ)というヨットで外国に行く話を持ちかけた。3人は同意する。それぞれの思いのもとレ・ザミに思いを馳せる。そうした中、様々な出来事が起こり4人の考え、行動、態度、環境にも変化が訪れる。そういったストーリー。言葉のユーモア、人物描写の鮮やかさがこの本には溢れている。

  • 図書館で予約したら、昭和40年代の年期の入りまくった本が届いた(笑)。
    真ん中辺りで主人公が死んで、伊坂さんの「魔王」はここからきたの?!って思ったけど、実はそうではなかった…
    大江健三郎さんの頭の中は凄い。
    よくこんな本を書けるもんだな…

  • 著者の作品は初めてなのですが、少し難しい本であると感じました。
    落伍する若者を描いているためか、そこに何か寓意があるのではないかとか、これは主人公の成長を描いているのかなど、考えながら読んでしまったためです。
    安保闘争の時期の作品で、主人公の仲間はみな外国の人間だったので、そうしてもそんな気になってしまいます。
    もう少し、話を純粋に楽しめばよかったですかね。
    といっても、やや暗い気持ちにならなくもないですが。
    ここにファンタジーっぽさを加えると村上春樹のようになりそうです。

  • 「性的人間」に連なっていく、青春の渇きや絶望的な生を描いた、印象的な作品。三人の若者がそれぞれの希望と絶望から生まれる妄想のような日常をそれぞれのやり方で必死に生きる姿は、今も僕らの心の中に眠る憧れのある形なのかもしれない。

  • 息子を主題にするまでの大江健三郎の分岐的一冊。

  • 私には難しかった。でも途中で読むのをやめようとは不思議と思いませんでした。

  • パンクだ

  • 文章がエロい。性的な意味ではなく。
    個別の文章と全体、両方を見てキラキラした美しい要素を感じる。

    ジャギュア、いいね。

全47件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大江健三郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
梶井基次郎
谷崎潤一郎
ヘルマン ヘッセ
ドストエフスキー
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×