本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061960848
感想・レビュー・書評
-
福永武彦はもうありえないくらい頭がいい。人間が生きることへの深い洞察、それを文章として組み立てる文学性、すべてを兼ね備えたわたしが最も愛する小説家。
告別は模索のあとがうかがえる。今までとは少し違った表現方法を用いて、次々と時系列がとんでいき、文学として深く大きくまとまった主題性は感じないけれど、生死についてのできる限りの表現がぎゅっと押し込められた感じ。このひとが問題として捉えていたことは深く深く、作品を越えても共有される。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「別レルコトハ何デモナイ。シカシ別レタコトノ記憶ガ甦ルタビニ、別レノ持ツ意味ハ次第ニ大キクナリ、人ガ愛スルノハ遂ニハ別レルタメデアッタコトヲ理解スルノダ。シカシソレヲ知ッタ時ニハスベテガモウ遅スギルノダ。」